華為(ファーウェイ)技術といえば、通信機器の大手メーカーだ。そのファーウェイがコーヒー市場に進出する可能性があるという。ビジネス情報サービスアプリの天眼査によると、ファーウェイは企業スローガン「1杯のコーヒーが宇宙のエネルギーを吸収する」の商標登録を申請したという。中国では、スターバックスやラッキンコーヒーのようなコーヒーチェーンブランドだけでなく、コーヒーと全く関係がなさそうな企業でも業界の枠を超えて市場に進出するところがますます増えている。「ファーウェイがコーヒーを手がければ『香り豊かな』テクノロジーが特徴になって、他社との差別化を実現しやすいだろう」との見方を示す業界関係者もいる。(日経BP 総合研究所)

 コーヒー市場では今、どれほどの内部競争が行なわれているだろうか。これまでも大手企業が業界の枠を超えてコーヒー市場に進出してきたが、今回の主役はなんと華為(ファーウェイ)技術有限公司だ。ビジネス情報サービスアプリの天眼査によると、ファーウェイは企業スローガン「1杯のコーヒーが宇宙のエネルギーを吸収する」の商標登録を申請したという。

「香り豊かな」テクノロジーの特徴を備えるか?

 市場で公開された資料によると、ファーウェイの創業者の任正非氏はこれまでたびたび公開の場での談話や総括の中で、コーヒー、カフェ、コーヒー文化に関する話題に言及し、コーヒー文化と自己管理方法とを融合させてきた。またファーウェイの労働環境においてコーヒーを非常に重視している。中でも特に有名なのがこの「1杯のコーヒーが宇宙のエネルギーを吸収する」というスローガンだ。

 一部の業界関係者が、「このことを論理的に考えると、ファーウェイが本当にコーヒー市場に進出する可能性は低くない。また『1杯のコーヒーが宇宙のエネルギーを吸収する』というスローガンをブランドにすれば、ファーウェイ独自のブランドとしても、スローガンに含まれる深い意味合いという点でも、最も適切であることは確かだ。ファーウェイがコーヒーを手がければ『香り豊かな』テクノロジーが特徴になって、他社との差別化を実現しやすいだろう」との見方を示す。

 公開された資料を見ると、ファーウェイは実際に数年前、コーヒー消費の分野に技術的支援を提供することを試みていた。2018年の法人向けICT(情報通信技術)ソリューションの総合展示会「ファーウェイコネクト」で瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)とコラボし、人工知能(AI)技術を利用して、来場者がマシンに向かって手でハートマークを作るとコーヒーが出てくるサービスを打ち出した。

産業がより激しい内部競争に?

 調査会社の艾媒諮詢(iiMedia Research)がまとめたデータによると、21年の中国のコーヒー市場の規模は約3817億元(1元は約20.1円)に上り、消費者は延べ3億人を突破した。また中国国内のコーヒー市場はこれから27.2%の上昇率を保ち、世界の平均上昇率2%を大きく上回り、25年の市場規模は1兆元に達する見込みだ。1兆元レベルの市場へと発展する潜在的な可能性に引きつけられて、新旧勢力が次々に名乗りを上げている。

 実は、スターバックスやラッキンコーヒーのようなコーヒーチェーンブランドだけでなく、今ではコーヒーと全く関係がなさそうな企業でも業界の枠を超えて市場に進出するところがますます増えている。

 IPG中国エリアの柏文喜チーフエコノミストは、「李寧、中国郵政、中国石油、中国石化、同仁堂などを含む各界のリーディングカンパニーがコーヒー市場に関心を寄せている。これは一方ではコーヒー業界自体に強い成長性があるからであり、その一方では参入する企業自体に実体ビジネスサービス業として規模の大きなネットワークスポットの優位性と消費シーンが備わっており、コーヒー業との符合性と協同性が比較的高いからだ。そのため、コーヒーはさまざまな企業が業界の枠を超えて乗り出す人気ジャンルとなっている。コーヒー市場はそもそも競争が非常に激しい。業界の枠を超えた各社の参入は、コーヒー業界の繁栄と進歩を促すと同時に、業界の統合とブランド化、集中化を加速することにもなり、業界全体が過度の内部競争になるとは限らない」との見方を示した。(出所:人民網日本語版)