市場の概要
・個人の遺伝子、健康状態、行動を把握
・AI(人工知能)で寿命を予測
・個別化した食/運動サービスの提供

攻略のポイント
・遺伝子解読の簡易化と低コスト化
・人の健康状態や行動のセンシング
・AIを活用した寿命予測モデルの構築
・入力データが多いほど予測精度が向上

 個人の遺伝子、健康状態、行動パターンを記録、一連のデータをAIによる寿命予測モデルに学習させ、寿命を予測するサービス。予測とともに、寿命を延ばすアドバイスも提供する。具体策として食事メニューの作成、運動サービスの提案といったことにつなげられる。

 医療費の削減が社会の課題になっており、同時に健康で自立した生活へのニーズも強い。このサービスによって寿命を延ばすための行動変容につなげることができれば、社会問題を解決し、個人のニーズにも答えられる。

 サービスの内容と質次第ではあるが、人間ドックの高額コースである1回10万円程度の値付けが可能になれば大きな市場を形成できる。

 市場が成立するカギの一つは遺伝子の解読を簡単かつ低コストでできるようになることと、多くの利用者をいち早く獲得することである。データが多くなればなるほど、AIが学習し、予測の精度を高めていける。

 集めるデータ、利用者に返す結果のデータ、共に健康や寿命というセンシティブデータを扱うため、セキュリティの維持、利用者との合意形成、結果説明における文言、などに細心の配慮が求められる。

 多くの人にとって「自分の寿命はあとどのくらいか」は、重大な関心事だ。高い確率で余命わずかなことが分かれば、それに備えた形で人生を全うしたいと思うだろうし、病気の治療を止めて緩和ケアを選ぶかもしれない。

 また、寿命の予測方法が進化すれば、生活習慣の違いに応じた寿命シミュレーションも可能になる。今の生活習慣をどのように変えれば寿命を何年延ばすことができるか、といった生活習慣支援プログラムを個人ごとに設計できるようになる。未病のうちに先手を打ち、健康を長く保つことができれば、医療費削減への寄与も大きいだろう。