平均寿命が延び続け「人生100年時代」を見据える日本。ただ、寿命の延伸は通過点であり、私たちがその先に目指すゴールは、より多くの人が日々快適に、生きがいや喜びを感じながら長寿を全うできる「健康で幸福な人生100年時代」の実現です。日経BP 総合研究所では、こうした世界の実現に向けて、ウェブメディア「Beyond Health」(ビヨンドヘルス)を通じて、様々な情報を発信し、加えて新しい価値を創造するヒト、モノ、アイデアが集う場を提供しています。
中でも、日本人の2人に1人が罹患し、3人に1人の死因である「がん」とどう向き合っていくかは、 健康で幸福な人生100年時代の実現に直結するテーマです。同時に、これからの企業経営や健康経営を考える上でも、がんとの対峙は避けられません。背景として、定年延長などによる社員の年齢上昇、比較的若い時期に固有のがんリスクがある女性社員の活躍、などがあるからです。
そこで今回は、がんの早期発見につなげる「がんスクリーニング」に焦点を当てたリポートを発刊 しました。早期発見を実現する個人の行動変容やリテラシー向上、新たな検査技術の開発、インフラの整備などを進めていくためには、医療関係者だけではなく、社会に関わるすべてのステークホルダーの知恵を結集していく必要があります。皆様が、社会を担う企業・組織の立場として、あるいは個人としても、あらためてがんと向き合うヒントにしていただければ幸いです。
日経BP総研リポート
健康で幸福な人生100年時代の実現へ
がんスクリーニング革命
~主役は“社会全体”、カギは“多様な知恵の結集”~
■特集
円卓会議「がんスクリーニング」を語り合う
~健康で幸福な人生100年の世界を実現するために~
井村裕夫氏 (日本学士院長、京都大学名誉教授・元総長)
東泰弘氏 (富士通 健康推進本部 健康事業統括部 統括部長)
中釜斉氏 (国立がん研究センター 理事長)
南場智子氏 (ディー・エヌ・エー 代表取締役会長)
福吉潤氏 (キャンサースキャン 代表取締役社長)
森本晋介氏 (アフラック生命保険 執行役員)
■トピックス
「がんスクリーニング」技術、最前線 ~超早期発見の時代へ~
■インタビュー
私が考える「がんスクリーニング」 ~多様な視点から見渡す~
中川恵一氏(東京大学医学部附属病院 放射線治療部門長)
古出眞敏氏(アフラック生命保険 代表取締役社長)
石森孝志氏(八王子市長)
井村裕夫氏(日本学士院長 京都大学名誉教授・元総長)