富士通主催「ビズラボ」第7期 報告記

リアル開発会議 編集部

事業部と初コラボで奥行き増す

 「ビズラボ Presented by FUJITSU」(富士通ビズラボ)は、富士通が主催する、異業種が集まり新しいビジネスを考える講座だ。同社の顧客企業を招いて、年2回開催されている。4年目を迎えた2018年は、8~9月に第7期を実施した。5つのテーマを、グループに分かれて議論した。

 今回、初めての試みとして、3日目に富士通で開発を担当する事業部が参加した。開発者の視点が加わることで、実現に向けたより具体的な議論が展開され、内容に深みが生まれた。富士通の営業部と事業部、顧客企業それぞれが、新しい発見を持ち帰れた有意義なビズラボになった。

 Aグループは、乳幼児用グッズでブランドを確立しているコンビの商品について、大人になってもユーザーであり続けてもらえるように品揃えするとともに、購入を促す仕組みを検討した。コンビの商品に対する安心・安全という信頼は、高齢者向け商品で大きなアドバンテージになる。発表では、祖父母と孫をつなぐ新しいネットワークが提案された。

 Bグループは、マンションの価値向上を目指して、マンション住民だけではなく周辺地域を巻き込んだイベントを考えた。成果発表では、住民のスキルやニーズ、不用品情報を共有し、お互いが融通することで快適な生活を実現する新しい居住概念を打ち出した。

 Cグループは、富裕層向けの「どこでもアテンド」というテーマを議論した。百貨店にとどまらず、航空会社、料亭、高級自動車ディーラー、コンサートチケット業者など高所得者向けサービス提供会社が会員となって情報を共有しながら、より充実したサービスを提供するものだ。

 Dグループは、「ヤマトDP(ドライバー出版)システム」を考えた。全国の宅配ドライバーが集める情報をドライバーの業務効率向上に利用しつつ、情報提供サービスに展開する。

 Eグループは、航空会社のマイレージサービスのポイントを仮想通貨“ANACO〟とし、経済圏を確立することを検討した。協賛企業がANACOを介して顧客を共有して、お互いのビジネスを拡大させる。

3日目のグループワークの様子
3日目のグループワークの様子

今回出てきた珠玉のビジネスプラン

Aグループ「大人のCombi」
乳幼児用グッズで圧倒的な信頼を得ている“Combi”ブランドについて、子どもが成長して高齢者になっても使ってもらえるように、商品やサービスを考案する。

Bグループ「マンションイベント」
今後は人口が減少し、マンション需要も減ることがほぼ確定している。その中で他のマンションとの違いを生むために、マンションで開催するイベントを考える。

Cグループ「どこでもアテンド」
百貨店は店舗間の情報共有がなされておらず、店舗によって店員の対応やサービスが異なるという問題がある。どの店舗に行っても、常連客として最高のおもてなしを受けられるサービスを考える。

Dグループ「ヤマトDPシステム」
全国で6万台が走るヤマト運輸の配送トラック。そのトラックが配送中に集めた情報を基に、情報提供サービスを展開する。

Eグループ「マイルやめちゃう」
航空会社のマイレージサービスが乗客にとって必ずしも利便性の高いものになっておらず、会社にとっても負担になっていることから、それに代わる新しいサービスを考える。

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