プロに任せたいクラウド製品の導入や運用IT部門のリソースは競争力向上にこそ必要

リモートワークの急増はクラウドへの注目度を高めた。しかし、新たなクラウドサービスを安定運用し、セキュリティレベルを維持するには知識やノウハウが必要だ。日本ビジネスシステムズはその豊富な導入実績を背景に、日本マイクロソフトのクラウドサービスの導入や運用をサポートする多様なサービスを提供している。本フォーラムSpecialコンテンツの第6回目は、日本ビジネスシステムズ クラウドマネージドサービス本部長の佐伯舞氏に、日経BP 総合研究所 上席研究員 渡辺享靖が話を聞いた。

リモートワークの切り札、
“WVD”の運用をワンストップで提供

渡辺:リモートワークが定着して生産性を上げている会社とそうでない会社との格差を感じています。リモートワークの真の力を引き出すことを阻害する要因は何だとお考えですか。

佐伯:インフラ整備などのハード面と、企業文化などのソフト面があると思います。ハード面に関しては、多くの企業は前向きながら予算がつかない、IT部門が忙しくて手が回らないといった要因により、なかなか進まないという状況があります。ソフトに関しては、各企業で考え方を変えていく必要があるでしょう。

渡辺:そのリモートワークを実現するツールとして、優れているといわれるVirtual Desktop Infrastructure(VDI)の価値をお聞かせください。

佐伯:場所を選ばず同一レベルの環境で働けることを前提とすると、ポイントはデバイスとセキュリティです。会社のPCを持ち帰ってそれを企業が管理する方法もありますが、デスクトップPCは持ち帰ることができないし、アプリケーションを含めて物理デバイスをリモートで管理するのは大変です。また、その点VDIなら管理が容易なほか、BYOD(個人所有のデバイス利用)でのアクセスも可能なため、リモート移行のハードルが下がります。

渡辺:個人所有のPCからでも、VDIなら安心して会社の環境を利用できるわけですね。マイクロソフトはクラウドのVDIサービスWindows Virtual Desktop(WVD)を提供しています。どんな特徴がありますか。

佐伯:3つ挙げられます。マルチセッションというWVD独自の方式で1台の仮想マシンに複数ユーザーがログインできるため、仮想マシンのコスト低減が可能です。2つめに、オンプレミスのVDIでは必要となる基盤管理や運用がマイクロソフト側のプラットフォームにて実現されるため、手間がかからず初期展開が容易です。3つめは Microsoft 365 や Azure など、周辺のマイクロソフト製品との親和性が高いことです。

渡辺:WVDをより効果的に利用するために、新たに提供を開始されたサービスがあるということですが概要を教えてください。

佐伯:JBSは今年3月に「マネージドクラウド for Windows Virtual Desktop」をリリースしました。
WVDを運用していくと、ユーザーからの問い合わせ対応やトラブル対応、PCの新規作成や削除などの運用、ユーザー急増時などの継続的なチューニングが必要になります。これらを当社が包括的に運用するサービスで、IT部門は管理作業から解放されます。また利用状況を数値として可視化する、SysTrack Workspace Analyticsというツールをサービス内で提供しています。例えばユーザーからWVDの動作が遅いと言われることがありますが、体感は人によって違います。そのため数値で可視化することで、説得力のある対応ができます。端末やアプリケーションの利用状況も可視化できるので、問題が起きた際に迅速な対応が可能です。

マネージドクラウド for WVD のサービス概要。WVD を運用する中で発生する様々なイベントに一括対応。サービスレベルの維持が容易になり、IT部門は煩雑な運用・管理から解放され戦略的な開発業務などに専念できる

最長1年を1カ月に短縮
Microsoft 365 E5 Security の短期導入を実現

渡辺:リモートワークで必ず話題となるのがセキュリティですが、JBSは「スマートスタート for Microsoft 365 E5 Security」を提供されていますね。どのようなサービスですか。

佐伯:リモートワーク環境はこれまでのクローズドな環境とは異なるため、新しいセキュリティ対策が必要です。それを可能にし、5製品で構成される Microsoft 365 E5 Security の実装をサポートするのが「スマートスタート for Microsoft 365 E5 Security」です。企業が守りたいものに応じて、この5製品を組み合わせて提供します。

スマートスタート for Microsoft 365 E5 Security のサービス概要。マルウエア対策のMicrosoft Defender for Endpoint など5つのセキュリティ製品で構成される Microsoft 365 E5 Security を、JBSの推奨構成にて迅速に導入できる
参照:「Microsoft 365 へのサイバー攻撃被害を防ぐセキュリティ強化のススメ

佐伯:特徴は3つ。1つはマイクロソフト製品の豊富な導入経験に基づき、汎用的かつ最適な設計を実装している点。2つめが最適設計の実装による短期導入。3つめがマニュアルなど運用に必要なドキュメント類を一緒に提供するため、すぐに使い始められる点です。Microsoft 365 E5 Security は検討から導入まで、通常は3カ月以上、長い場合は1年くらいかかりますが、このサービスを使えば1カ月以内にスタートできます。

渡辺:これは導入のみのサービスですか。

佐伯:はい、導入サービスです。運用については、以前から「マネージドセキュリティサービス」というシリーズを展開しており、5製品についてそれぞれ用意しています。セキュリティ運用には未知の脅威など専門家の知見が必要になる局面もあります。「マネージドセキュリティサービス」では、問題を検知した際の通報や、検知後に必要となる然るべき対応を行います。このサービスは人気が高く、現在毎月1社以上のペースで増えています。特に働き方が大きく変化している今、「マネージドセキュリティサービス Microsoft Defender for Endpoint」の引き合いが多いですね。

渡辺:2021年3月、3日間にわたりオンラインイベント「JBS セキュリティフォーラム 2021」を開催されました。

佐伯:当社にはマイクロソフト製品のナレッジが多いので、それらをお客様に分かりやすく伝えようと開催しました。セキュリティは難しいと思われがちなので、いかなるステップで取り組むべきかのヒントを提供するよう心掛けました。おかげさまで盛況で、分かりやすかったという声を多数いただいています。

渡辺:リモートワークの真の定着に向けて悩みを抱える、読者の方々へのメッセージをお願いします。

佐伯:まずはやってみることをお勧めします。課題を前に躊躇するのではなく、やってみて直面した課題を私どものようなITベンダーと一緒に解決しながら前進していただきたい。お客様が業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)といった企業の競争力に直結する部分にフォーカスできるよう、クラウドの進化をフル活用した環境を一緒に整えていければと思います。

Re:Innovate Japan 滞りのない未来を創造するために

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