世界自動運転・MaaS開発総覧
調査:日経BP総研クリーンテック ラボ/発行:日経BP/発行日:2019年3月29日/4穴バインダー形式(A4判)、602ページ
自動運転とMaaSが作る次世代モビリティ社会、
既存産業を巻き込んだ事業変革が始まっています
2018年10月、米Waymoが米アリゾナ州で自動運転車を用いたロボタクシーサービスを開始しました。スマホアプリで行き先を指定するこのサービスは、「自動運転+MaaS」の先駆けであり、次世代モビリティ社会が目の前まで来ていることを強く印象づけました。

自動車産業は、自動運転技術とコネクテッド機能、そして移動ニーズを瞬時に捉えて、移動リソースとの適切なマッチングを実現する配車プラットフォームの登場によって、巨大なモビリティ産業へと生まれ変わりつつあります。この新しいモビリティビジネスのゴールは、利用者の多様な移動ニーズに迅速に答えるモビリティサービスを、スマホアプリの形で提供することです。そしてこの新しいモビリティサービスは、自動車産業をはじめとする様々な産業分野に属する企業が、それぞれの得意とするところを持ち寄ってエコシステムを作ることで成立します。
AIスタートアップを買収して技術強化を急ぐ米GM、米Ford Motor。自動運転技術の強化とモビリティ企業への転身を急ピッチで進める独BMW、独Daimler、独Volkswagen、トヨタ自動車。自動運転同様にMaaS事業向けの技術開発に本腰を入れる独Bosch、デンソー。自動車産業を支えてきた自動車メーカー大手と自動車部品サプライヤー大手は、次世代モビリティ産業に向けた改革を始めています。
MaaSの先鞭となるオンデマンド配車サービスで企業価値を高める米Uber Technologies、米Lyft。クルマ・自転車・公共交通を組み合わせたMaaSサービスで新たなモビリティ社会を提案するフィンランドのMaaS Global、スウェーデンのUbiGo。MaaS事業者向けのサービス基盤提供に乗り出すオーストリアのFluidtime Data Services、米Ridecell。MaaS事業の主役をうかがう企業の顔ぶれはさまざまです。
自動運転車の実用化には、米Velodyne LiDARや米Luminar Technologiesなどのセンサーメーカー、イスラエルのMobileyeや米NVIDIA、中国Baiduをはじめとする自動運転プラットフォームベンダー、高精度な3次元デジタル地図やリアルタイムの交通情報を提供するHERE Technologiesや蘭TomTomなどのクラウド地図ベンダーなど、さまざまな技術分野の研究開発が欠かせません。

次世代モビリティ社会は、その実現を支える技術企業に大きな市場を提供するだけでなく、そのサービスを利用する企業にも事業創造の場を作ります。米May Mobility、米Nuro、米Robomart、米Udelvなどのスタートアップ企業は、自動運転車両を開発し、それを活用した新ビジネスの提案を始めています。
本レポートでは、世界の自動運転・MaaS開発を牽引する先端技術企業63社のビジョン、開発実績、提携・協業状況の調査結果を報告するとともに、近未来のモビリティ社会の姿とそれに至るプロセス、課題、産業構造の変化などを示します。

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・Daimler
・トヨタ自動車
・Waymo
・1-4 MaaSの全体像と産業構造 をご覧いただけます。
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目次
エグゼクティブサマリー
- エグゼクティブサマリー PDFでご覧いただけます
第1章 分析編
- 1-1 自動運転とMaaSが作る次世代モビリティ
- ・続々始まるロボタクシーサービス、無人配送車のテストも始まる
- ・車両操作もモビリティサービスの予約・決済もスマホアプリで
- ・持続可能な社会が求めたMaaS(Mobility as a Service)
- ・マルチモーダル対応でMaaS化するオンデマンド配車サービス
- ・自動運転とMaaSは協調領域、始動するBMW-Daimler連合
- 1-2 自動運転開発の目的
- ・自動運転でヒューマンエラーを防げば、交通事故は削減できる
- ・オンデマンド配車やドローン連動型配送の実証実験が始まる
- ・自動運転とコネクテッドで新たなクルマの価値をつくる
- ・自動運転とコネクテッドカーの先にあるシェアードモビリティ
- 1-3 自動運転車の社会実装
- ・自動運転レベルの世界標準はSAEの6段階モデル
- ・ドライバーレスの実用化はレベル4から
- ・ドライバー支援とドライバーレスは目指すところに違いがある
- ・レベル3がクルマに求める新たな機能
- ・安全運転技術を別開発するトヨタ自動車とMobileye
- ・ドライバー支援の次世代ADASとして浮上する「レベル2+」
- ・レベル4から始まる自動運転、遠隔監視とエリア限定で実用化
- ・レベル3以上の社会実装に欠かせない「社会受容性」の高まり
- ・道路交通法、道路運送車両法、自動車損害賠償保障法は改正必須
- ・一般ユーザーが参加する実証実験で社会受容性を
- ・自動運転車の道交法順守のための「自動運転免許制度」は不要か
- 1-4 MaaSの全体像と産業構造サンプルページあり
- ・スマホアプリでマルチモーダルなモビリティサービスを提供
- ・スマホアプリと各種モビリティサービスをつなぐMaaSプラットフォーム
- ・乗り換えアプリが持ち始めた公共交通機関のチケット購入機能
- ・配車プラットフォームが作るオンデマンドモビリティ
- ・マルチモーダル対応が進むオンデマンド配車アプリ
- 1-5 自動運転社会に向けた競争領域と協調領域
- ・人間の認知・判断・操作をセンサーとソフトウエアで実現
- ・高速の処理能力が求められる車載コンピュータ
- ・自動運転ソフト開発の主役はスタートアップ
- ・自動運転開発で加速する共同開発プロジェクト
- ・自動運転ソフトは発展途上、運転スキルの差は大きい
- ・街中での集中的な公道走行で運転スキルの向上が続くGM
- ・画像認識やドライバーモニタリングにも用いられるAI
- ・高精細地図とリアルタイム道路情報はクラウドから配信
- ・コネクテッドが支える自動運転、使い勝手と安全性を高める
- ・競争と協調が入り交じるモビリティビジネス
- ・モビリティサービスに続き、自動運転でも手を組んだDaimlerとBMW
- 1-6 自動運転社会が作る新市場
- ・ラグジュアリー志向と貸し出し用途への対応進む自家用自動運転車
- ・既存EVを改良して作るロボタクシー車両
- ・MaaS時代を先取りした車両分離型、DaimlerとAudiも新提案
- ・専業メーカーがアイデア競う無人運搬車、遠隔操作は標準機能に
- ・モビリティ産業の構築に向けた新しいビジネス開発が始まる
第2章 データ編
- 2-1 自動車メーカー
- 2-1-1 Audi
- 2-1-2 BMW
- 2-1-3 Daimlerサンプルページあり
- 2-1-4 Ford Motor
- 2-1-5 General Motors
- 2-1-6 Tesla
- 2-1-7 Volkswagen
- 2-1-8 Volvo Cars
- 2-1-9 トヨタ自動車サンプルページあり
- 2-1-10 日産自動車/Renault
- 2-1-11 本田技研工業
- 2-2 都市型自動運転バス開発メーカー
- 2-2-1 EasyMile
- 2-2-2 HMI Technologies
- 2-2-3 Local Motors
- 2-2-4 May Mobility
- 2-2-5 NAVYA
- 2-2-6 Next Future Transportation
- 2-3 自動運転配送車開発メーカー
- 2-3-1 Einride
- 2-3-2 Nuro
- 2-3-3 Robomart
- 2-3-4 Udelv
- 2-4 自動車部品サプライヤー
- 2-4-1 Aptiv(旧Delphi Automotive)
- 2-4-2 Continental
- 2-4-3 Magna International
- 2-4-4 Robert Bosch
- 2-4-5 Valeo
- 2-4-6 ZF Friedrichshafen
- 2-4-7 デンソー
- 2-5 自動運転開発ベンダー
- 2-5-1 AImotive
- 2-5-2 Aurora Innovation
- 2-5-3 Baidu(百度)
- 2-5-4 Drive.ai
- 2-5-5 Microsoft
- 2-5-6 Mobileye
- 2-5-7 nuTonomy
- 2-5-8 Oxbotica
- 2-5-9 Pony.ai(小馬智行)
- 2-5-10 Renovo
- 2-5-11 Rinspeed
- 2-5-12 Roadstar.ai
- 2-5-13 Voyage
- 2-5-14 Waymoサンプルページあり
- 2-5-15 ZMP
- 2-5-16 Zoox
- 2-6 半導体ベンダー
- 2-6-1 Intel
- 2-6-2 NVIDIA
- 2-6-3 Samsung Electronics/HARMAN International
- 2-7 センサーメーカー
- 2-7-1 Innoviz Technologies
- 2-7-2 Luminar Technologies
- 2-7-3 Quanergy Systems
- 2-7-4 Velodyne LiDAR
- 2-8 地図・位置情報事業者
- 2-8-1 HERE Technologies
- 2-8-2 TomTom
- 2-9 モビリティサービス事業者
- 2-9-1 Grab Holdings
- 2-9-2 Lyft
- 2-9-3 MaaS Global
- 2-9-4 MOIA
- 2-9-5 moovel Group
- 2-9-6 Ridecell
- 2-9-7 Transit App
- 2-9-8 Uber Technologies
- 2-9-9 UbiGo Innovation
- 2-9-10 ディー・エヌ・エー(DeNA)
●書籍のみ 定価:本体350,000円+税 |
●書籍+オンラインサービスセット 価格:本体525,000円+税 ※オンラインサービスでは、本レポートをオンラインで閲覧・検索できます。テキスト情報だけでなく、図表の検索も可能です。※オンラインサービスの詳細はこちらから |
◆『世界自動運転・MaaS開発総覧』の発行に合わせまして、本書には書ききれなかった調査内容や知見を直接ご報告させていただくブリーフィングサービスも可能です。
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