外国人グローバル専門人材の育成を促進する日本-ASEAN連携教育支援基盤の構築と整備 学校法人新井学園 外国人グローバル専門人材の育成を促進する日本-ASEAN連携教育支援基盤の構築と整備 学校法人新井学園

外国人グローバル専門人材の育成を促進する日本-ASEAN連携教育支援基盤の構築と整備 学校法人新井学園

介護分野にターゲットを絞って支援。
ASEANの現地大学と連携しリモート力を強化する

 "Withコロナ"下で留学生の学びの継続をかなえるためには、遠隔授業によって自国で学習に取り組める教育環境の構築、それを補完する教育コンテンツや学習管理システムの開発、さらに来日手続きや来日後の学習・就職を支援する体制の整備など、これまでとは異なる留学生受入れモデルが求められている。

 本事業では、日本の専修学校・日本語教育機関・産業界とASEANの現地大学が連携し、遠隔教育システムによる教育基盤および留学生の受入れ・就職を促進する支援体制を構築することを柱に、留学生受入れの新たな戦略モデルを確立する。

 ターゲット分野については、外国人材の活用が特に期待される介護分野に焦点を絞る。介護人材は今後毎年6万人程度の確保が求められると推計される中、日本人の新規就労者が減少している。これまで以上に留学生を確保して多数の介護人材を養成・供給しなければならない。

 ターゲット国は、これまでの実績と今後の可能性から、ASEANのインドネシア・ベトナム・タイに設定。その中で、介護福祉士養成施設への留学生数が直近5年間で最多となっているのがベトナムで、増加率最高がインドネシアである。タイは、日本への介護留学生は毎年5人程度と少ないものの、すでに「高齢化社会」に突入している同国において介護関連事業の成長可能性は高いと考えられ、ターゲット国とすることで「介護先進国」日本の教育による貢献を意図する。同時に、母国に人材を還元するという留学生誘致の新たなルートの開拓を目指す。

 本事業は、構築する教育基盤・支援体制において、「広報・募集」、「教育指導」、「生活支援」、「就職支援」という4つのフェーズで活動する。令和3年度では、このうち「広報・募集」に特に注力し、それに付随して実施する各種調査の結果を反映させて効果的に活動を展開する。

●令和3年度のおもな取り組み

専修学校を対象とした留学生受入れ実態調査の実施と、調査結果の分析

 本事業における「広報・募集」活動と「外国人グローバル専門人材育成支援基盤」構築の基礎資料にするため、全国の介護留学生受入れ専修学校にアンケート調査を実施し、留学生受入れの実態を把握する。回答を得たのは34校(うち29校が留学生受入れ実績あり)。以下はその抜粋である。

・これまで留学生受入れを行なわなかった理由(対象5校、複数回答可、上位3回答)
日本語教育機関との連携が未確立(5校)
留学生担当教職員の不足(5校)
専門教育における日本語支援体制への不安(4校)

・留学生を確保するために連携している機関(複数回答可、上位5回答)
国内の日本語教育機関(15校)
国内の介護施設(15校)
国内の人材エージェント(8校)
海外の人材エージェント(5校)
海外の日本語教育機関(4校)

 本調査により、専修学校の留学生受入れにおいて障壁となっている最大の問題は留学生の日本語修得度であることがわかった。また、留学生募集に関しても日本語教育機関への依存度は高く、日本語教育機関との連携・日本語教育の充実の必要性があらためて浮き彫りになった。

ASEAN留学生を対象としたキャリア意識調査の実施と分析

 日本留学を希望するASEANの看護学生が職業やキャリア形成についてどのような意識を持っているのか、その実態をアンケートによって把握することで、本事業における「広報・募集」、「教育指導」活動と「外国人グローバル専門人材育成支援基盤」構築の基礎資料にする。インドネシアの日本留学希望看護学生125人から回答を得た。以下はその抜粋である。

・介護職への関心
関心はあるが、介護職に就きたいかは検討中(51.2%)
関心はあまりないが、進路の選択肢の一つとして介護職も検討中(32.0%)
関心が大いにあり、介護職に就きたい(12.0%)

・日本人の仕事の仕方のイメージ(選択肢から各人3つ回答、上位4回答)
勤勉・真面目(55.2%)
きめ細かく丁寧(47.2%)
時間管理が厳密(47.2%)
チームワークがよい(40.0%)

・日本の職場で日本人と働く際に重要だと考えること(ひとり5つまで回答、上位5回答)
日本人の仕事の仕方の習得(73.6%)
日本語能力の向上(73.6%)
時間厳守(64.8%)
日本人の思考・行動習慣の理解(62.4%)
日本の社会・文化等に関する理解(52.8%)

 本調査により、インドネシアの学生は、日本人の仕事の仕方に学ぶべき点が多いと考え、日本での就職に非常に高い関心を持ち、日本に自身を順応させる心構えも持っていることがわかった。

オンラインオープンキャンパスの開催

 インドネシアの看護系大学30校と提携し、介護系専門学校のオープンキャンパスをオンラインで実施。現地学生が母国にいながら留学先学校や留学経験者等と交流できる機会を設け、専門学校の留学候補者確保を支援する。ただし、単なる学校広報だけにとどまらず、インドネシアの学生に日本・日本語・日本文化および介護職について改めて理解してもらう機会となるよう、以下のとおり啓発的な内容とした。

第1回 日本・日本文化について/日本への留学について/ 日本語入門編①
第2回 日本での生活・就職について/日本留学経験者体験談①/日本語入門編②
第3回 介護職について/日本留学経験者体験談②/日本語入門編③ イメージ

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