香川県における専門学校留学生の戦略的受入・定着に向けた体制整備 一般社団法人香川県専修学校各種学校連合会 香川県における専門学校留学生の戦略的受入・定着に向けた体制整備 一般社団法人香川県専修学校各種学校連合会

香川県における専門学校留学生の戦略的受入・定着に向けた体制整備 一般社団法人香川県専修学校各種学校連合会

STOP人口減少。
グローバル人材の受入れ促進で香川の活性化をめざす

 香川県内の在留外国人数と、その中の留学生数は、ともに四国4県中最多。年々増加を続けている。人口減少による労働力不足解消も外国人に期待を寄せられているが、これはさまざまな団体が外国人・留学生の受入れを推進してきた成果だといえる。県内の専門学校は行政・教育機関・経済界と連携関係を築き、昨年度まで3年間のグローバル人材育成事業を展開。香川県は、令和2年度から5カ年の「かがわ創生総合戦略」の中で、外国人材の受入れ促進・外国人との共生推進を掲げ、具体的施策の計画・実施を進めている。

 この流れをコロナ禍においてもさらに推し進めるため、本事業では、来日前の留学生の教育面での連携、来日後の留学生の定着(香川県で学んだ留学生が就労ビザを取得し香川に定着できるようにすることなど)を目的とし、来日前後の教育環境・就労環境を整備する。そして、新たな留学スキームである「香川で学び、香川で就労する」を実施するための一貫した戦略的受入れ体制を構築することで、地方都市香川における若年人材不足の解消の一助を目指す。

 ターゲット国はベトナム、インドネシア、台湾、ロシア、ベラルーシ。ターゲット分野は介護福祉分野、自動車整備分野、ホテル・観光分野である。

 香川県にとってベトナムは、第3の海港都市ハイフォン市と10年以上交流を続けるなど、関係の深い国である。介護福祉分野・自動車整備分野ではすでに2校と提携し、令和3年度中にあらたに1校との連携を予定し、人材養成のための支援スキームを構築する。また、ハイフォン市以外の大学とも連携して、将来的には観光分野でも人材養成を進めていく。

 インドネシアについては、令和2年度の時点で23の高校と提携しており、さらにコロナ禍の終息後には10校前後が増える見込みで、すでに教育行政を含めた職業高校とのパイプを築いてきた。したがって、本事業の中でも大きな成果が得られるものと期待される。とくに、日本の職業教育への関心が高い介護福祉・自動車整備分野で留学生数拡大を目指す。

 台湾は親日国であり、香川県は桃園市と、高松市は基隆市と都市交流関係にある。その関係性を生かし、観光都市香川へのインターンシップの感心が高い。コロナ終息後の観光需要の再需要に備え、行政との連携により観光・教育交流をすすめていく。

 ロシア、ベラルーシなどのロシア語圏の国は香川県の教育関係者を通じた交流が長く、ロシア人留学生が少数ながらも継続して香川で日本語を学んでいる。日本文化への関心が高く、就労希望者も増加傾向にあるので、ターゲット分野に限らずさまざまなアプローチをし、留学生を誘致する。

 以上のようにさまざまな国、さまざまな目的で香川に来る留学生に対し、不安を取り除き、モチベーションを高め、スムーズに学習・生活・就労ができるよう、本事業では支援を行なう。

●令和3年度のおもな取り組み

介護分野の養成プログラムや教材の開発・制作

 ベトナムとインドネシアのターゲット2国の介護分野に対する取り組みとして、介護留学生養成プログラムを開発する。これは、現地の日本語教育機関・大学等高等教育機関と連携して来日前から日本語の習得と日本式介護の理解・習得を促すことにより、来日後の専門教育への適応と国家資格の取得につなげるものである。また、そのための教材を開発する。イメージ

①介護留学生養成プログラムの開発
現地の日本語教育機関・短大・大学と連携して、「介護留学生の募集」、「日本語教育」、「教室の提供(留学前の学びの場)」を効果的・有機的に行なえるような介護留学生養成プログラムを開発する。

②日本式介護理解のためのビデオ教材開発
3年計画によるシリーズ化を目指し、まずは第一弾を制作。単なるメソッド教材、あるいは留学プロモーションのイメージビデオではなく、日本留学と介護福祉士へのモチベーションを維持・高揚させるとともに、日本国内での教育へのスムーズに移行させるためのビデオ教材を作る。以下の2本を制作予定。

(1)「介護福祉士としてはたらく」
留学生として学び、介護福祉士として働く先輩の一日をクローズアップ。来日から現在の仕事までを語ってもらう。
(2)「日本の介護」
介護福祉士養成教育機関の責任者や介護施設長、介護施設の設置者、介護福祉士として働く外国人(元留学生)、介護福祉士養成施設で学ぶ先輩、介護福祉士を目指して日本語学校で学びながら介護施設でアルバイトする先輩など関係者へインタビューをして、日本の介護現場の現状、留学生に期待することを伝える。 イメージ

③日本語復習教材の開発
留学前の学生が、来日後スムーズに生活し専門教育を受けられるように、現場で役立つ日本語教材を作る。題材は「日本語の基礎(N4、N5レベル)」、「日本の生活」、「香川の文化」、「日本のビジネスマナー」、「介護」など。教材は、学生個々のレベルに応じて選択できるようにし、かつ習熟度・達成度を測れるものにする。また、スマートフォン・タブレット端末のアプリで展開する。

企業へのインターンシップ受入れの働きかけ

 留学生が卒業後に香川県内で就労し定着するために、企業側への情報提供だけではなく、積極的にインターンシップの受入れを働きかける。また、定着率を上げるために、求職側・求人側双方のミスマッチングが起こらないようなインターンシップ受入れのシステムを構築する。令和3年度はその第一歩として、以下の調査とセミナーを実施。

①インターンシップ受入れに関する企業意識調査の実施
ヒアリング結果をもとに、留学生インターンシップ受入れマニュアルを整備。

②インターンシップ実施のメリットを啓発するセミナーの開催
新型コロナの感染拡大によりオンライン開催となったが(2022年1月に開催)、約40社が参加。関心の高さをうかがわせた。 イメージ

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