テクノロジー分野の留学生および留学希望者を対象とした教育及び就職の支援モデル構築事業 一般財団法人日本検定基盤財団 テクノロジー分野の留学生および留学希望者を対象とした教育及び就職の支援モデル構築事業 一般財団法人日本検定基盤財団

テクノロジー分野の留学生および留学希望者を対象とした教育及び就職の支援モデル構築事業 一般財団法人日本検定基盤財団

ITと自動車整備分野の高度な外国人材を養成
——九州・沖縄の地域性を活かす支援体制整備

 九州・沖縄地方産業競争力協議会が令和3年3月にとりまとめた地方成長産業戦略では、地域の持続的な発展を目指すために、次世代自動車、先端技術・ビッグデータ、グローバル人材としての留学生の受入れ・就職・起業の促進などがテーマとして掲げられている。鹿児島県・宮崎県・沖縄県はIT系企業の誘致やスタートアップ支援を行なうなど、IT産業の振興に注力している。

 一方、熊本県・福岡県には数多くの自動車関連産業が立地しており、産官学連携でEV車・自動運転車の実証実験・導入も進んでいる。これらの産業を持続的に発展させるためには、AI・ビッグデータ等を扱える高度なIT人材や先進的自動車技術に対応可能な自動車整備士の養成・定着を進める必要がある。

 このような九州・沖縄地域各県における技術系人材へのニーズを受けて、専門学校の留学生受入れは進んできた。すでに多くの元留学生が地域の企業や産業に貢献している実績もある。コロナ禍の影響で留学生数は大きく減ってしまったが、専門学校で学ぶ留学生に対する産業界からの期待はますます大きくなってきている。

 本事業では、そうした産業界の人材ニーズに応え、留学生をこれまで以上に安定的に誘致するため、来日後はもとより来日前の募集や教育への支援体制、企業・団体との連携による就職支援の仕組みを構築する。まずは鹿児島県・熊本県の専門学校とその専各協会、企業、業界団体、ベトナムの教育機関や企業による連携組織をつくり、留学候補者に対する母国での教育と評価、専門学校での学習・生活支援、就職支援などが手厚くできるような体制を整備する。

 その際、WEBサイトやSNS、eラーニングなどを積極的に活用する。当財団は、これまで、文部科学省委託事業『Society5.0対応グローバルビジネス起業型人材育成プログラム事業』において、遠隔授業の効果的運用方法の知見を得てきた。また、『IT系留学生のための「ITビジネス日本語・文化」強化プログラム開発事業』では、専門分野を学ぶ留学生対象の教材開発やeラーニング構築の経験・実績がある。これらを本事業において活用していく。

 ターゲット分野となるのは九州・沖縄地域の強みであるIT分野・自動車整備分野で、両分野への関心が高く、留学者数の実績も多いベトナムをターゲット国に設定する。

●令和3年度のおもな取り組み

Facebookページを中心とした情報発信の体制整備

 留学情報を発信するべき10代後半から20代前半は、日常的にSNSを使用している層である。ベトナムではFacebookが最もメジャーなSNSで、2021年1月時点で国民の91.2%が利用している。

 本事業の連携機関である一般財団法人日本教育基盤財団は、平成29年から3年間実施した文部科学省委託事業『専修学校グローバル化対応推進支援事業』において、Facebookページ「JES」を立ち上げた。そこでは、日本の専門学校の情報や日本語に関する知識、日本の文化や生活に関する情報をベトナム語で発信しており、2021年6月時点で6500人以上のフォロワーがいる。また、日本の専門学校や留学に関する情報、日本語の学習コンテンツなどをまとめた同名のWEBサイトもベトナム語・日本語・英語等の複数言語で運用している。

 そこで、Facebookページ「JES」WEBサイト「JES」に、本事業の趣旨・目的に沿ったコンテンツを拡充し、日本留学に興味のあるベトナム人に対してこれまでにないアクセシビリティで専門学校留学の情報を発信していく。WEBサイトには留学生向けの学習コンテンツを実装し、Facebookページではおもに以下の内容の投稿を定期的に行なう。

・専門学校の学校情報
・留学生募集や入学に関する案内
・日本の文化や情勢
・来日後の生活支援情報(ごみの捨て方をはじめとする日常生活のルール、留学生に関わる重要な法律など)
・新規求人情報

 また、今後は一部投稿には広告を用いて新規のファンの獲得も行なう予定。

 さらに、ITや自動車整備を学ぶ留学生と当該分野で働く先輩(元留学生)が集まって情報交換などを行なえるオンラインコミュニティ機能を開発し、FacebookページとWEBサイトに実装する予定である。イメージイメージ

来日前の提供科目の教材試作

 ベトナムの日本語教育機関の学生向けに、来日前に学ぶことができるよう以下のような科目の提供を行ない、教材を試作する。試作教材は、実際に使用した学生や教育機関からの声をフィードバックし、次年度以降の本格的な教材開発に活かしていく。

①日本の文化と産業
来日前に知っておくべき日本と九州・沖縄の文化や生活様式、社会、産業に関する基礎知識。

②キャリア学習
IT産業・自動車産業でキャリアを形成するという意識を留学前から強く持てるようにするため、それぞれの分野の仕事内容などについての基礎知識。
なお、「日本の文化と産業」および「キャリア学習」については、知識学習としての側面が大きいので、対面授業だけでなく、オンデマンドで個人学習ができるようeラーニング化することも検討。

③プロジェクト演習
ITや自動車に関するテーマを設定し、グループワークで課題解決を行ない成果を発表する、プロジェクト型演習の教材。
この「プロジェクト演習」については、WEB会議システム等を活用してリアルタイムで遠隔授業を行なえるようにする。 イメージイメージ

専門学校紹介コンテンツの制作

 専門学校のカリキュラム、授業風景、施設等をベトナム語で紹介するコンテンツを、本事業で連携する現地日本語教育機関向けに制作。ベトナムにおける留学希望者の募集に活用する。専門学校とはどういうところなのか、提供する教育内容、留学先はどのような地域なのかなど、留学希望者がイメージしやすいコンテンツにする。

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