東京都における専修学校留学生の学びの支援推進事業 公益社団法人東京都専修学校各種学校協会 東京都における専修学校留学生の学びの支援推進事業 公益社団法人東京都専修学校各種学校協会

東京都における専修学校留学生の学びの支援推進事業 公益社団法人東京都専修学校各種学校協会

外国人留学生の4割近くが集まる東京が、
さらなる支援体制の充実をはかる

 全国の外国人労働者数の33%、留学生の36%を占める東京。これまでも東京は、留学生受入れ体制の整備や産学連携による卒業後の国内就労支援に積極的に取り組んできたが、新型コロナウイルスの感染拡大により留学生を取り巻く環境が大きく変化している。厳しさを増している点として、入国・往来の困難化、外国人人材の雇用に積極的だった外食、インバウンド関連の新規採用縮小などがあげられる一方で、ポストコロナを見据えてより優秀な人材確保を目指す企業もあり、東京において企業の留学生需要は依然高い。このような状況を踏まえれば、留学生の受入れと国内就労支援をこれまで以上に積極的に推し進める必要がある。

 本事業では従来の支援策に加え、日本入国前の留学希望者に対する積極的な情報提供と学習サポート、一時帰国者や国内就労を目指す留学生への遠隔授業による学習サポート、オンライン型学習コンテンツの開発、学校・企業間の連携緊密化による就労支援など、新たな支援策に取り組む。そして、入学前から在学中、卒業後のキャリアパスまで、トータルパッケージによる支援モデルを構築する。

 ターゲット国は、全国と比較しても留学生数の割合が多い中国、日本就労希望者の多いベトナム、日本語能力の高い韓国の3カ国に設定。ターゲット分野は、特区による就労が期待される美容分野、人材不足の目立つ自動車整備分野とし、現地教育機関と連携しながら留学生受け入れや国内就労を支援していく。それだけにとどまらず、日本での修学・就労経験を生かして母国へ貢献する循環型の人材育成モデルも構築する。

●令和3年度のおもな取り組み

在校生・卒業生の紹介動画公開

「専門学校進学者のおよそ3分の2が日本に来てから進路を決定している」という留学生対象の調査結果がある。この状況を改善するためには、来日前の留学希望者への情報提供を充実させる必要がある。そこで、現地の日本留学希望者と日本語学校に在籍する留学生を対象に、専門学校在学中の学生や日本の企業で活躍する元留学生の経験談、メッセージをまとめた動画を制作して公開した。日本での生活や学習、就労について生の声を提供し、東京の日本語学校・専門学校の魅力を発信することで、留学の具体的なイメージを留学希望者に描いてもらうのが狙い。留学イメージの醸成にともない、専門学校入学後のミスマッチを減らすとともに、日本留学へのモチベーションが高い留学生の確保につなげることを目標とする。

 掲載数は在校生22名、卒業生4名。中国や韓国、ベトナムのほかタイ、マレーシア、イタリア、ロシア、カナダからの留学生も母国語(日本語字幕付き)で進路選択の理由、学習や仕事の内容、留学してよかったこと・困ったこと、後輩へのメッセージなどを語っている。

①在学生動画の例 イメージイメージ 先輩からのメッセージ

日本に留学した理由/今の学校を選んだ理由/学んでいる学科の内容/一番楽しい勉強、一番難しい勉強/留学して良かった事、困った事、その解決策/今後の目標/後輩へのアドバイス

②卒業生動画の例 イメージイメージ 東専各チャンネル

日本で就職した理由/今の就職先を選んだ理由/仕事の内容/仕事で楽しい事、困った事、解決策/就職活動でやって良かった事、大変だった事/留学して良かった事、困った事/今後の目標/後輩へのアドバイス

留学生対象就職支援講座および留学生担当教職員対象セミナーの実施

 コロナ禍で従来のような就職活動が難しくなっている中、留学生の就職力向上と就労支援体制の強化を図るため、オンラインによる就職支援講座を実施。Zoomを利用し、以下のテーマで計10回の講座が開かれた。講座は、後日繰り返し視聴できるようオンデマンド形式でも配信した。

 募集定員30名がすぐに埋まり、第10回終了後のアンケートでは参加者全員が「とても満足」と回答するなど、就職支援のニーズの高さを再確認した。

 就労支援体制強化の一環として、日本語教育機関・専門学校で留学生の就職活動をサポートしている教職員を対象に、以下のテーマでセミナーを開催。留学生の就職率向上のために、担当教職員に対して就職情報のアップデート、面接の指導方法の講習、企業関係者との情報交換などにより教職員の資質向上を図った。

第1回 企業ニーズを理解する(企業の求める人材に関して、企業の人事担当者によるオンラインセミナーを実施)
第2回 分野・学校毎の情報を共有する
第3回 効果的なアピール方法を理解する(留学生も交えた模擬面接も実施)
第4回 外国人人材の現状(特定技能による就労の状況の現状など)を理解する

 また、これとは別に、行政書士によるビザ変更や特定技能などをテーマにしたセミナーも実施。いずれも予想を上回る参加があり、盛況だった。

日本への留学を喚起する動画および遠隔学習コンテンツの制作

 留学前に来日後の教育や資格取得、就職への道筋がみえていることは、留学の目的意識を高め、実のある準備活動を行うことにつながる。そこで自動車整備、美容の両分野で日本への留学を喚起する動画を制作した。

 また、自動車整備、美容とも国家資格であるため国家試験合格に向けた遠隔学習コンテンツも制作した。美容においては、ワインディングなど実技科目の留意点や、就職の際にも有利とされるメイクアップ技術についても取り上げている。一時帰国したまま日本に戻れない学生もいることから、自身の都合に合わせて繰り返し学習できる内容となっている。

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