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森の間伐材!?から生まれたパウンドケーキ「EATREE CAKE」

文/写真:カンパネラ編集部(長坂 邦宏) 04.09.2019

注目されていない素材に光を当て、その素材を食べることで地球の環境問題を考えたい。そして自分たちの暮らしや人生を見つめ直すきっかけにしたいーー。こうした思いから商品化されたのが「Eatree Cake(イートリーケーキ)〜木より生まれたケーキ」。重さの約20%が木からつくられているというユニークなパウンドケーキだ。

ケーキ1本のうち約20%が木。重さにして約300グラムのうち60グラムが木からでている──。そんなケーキを商品化したのは不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」を運営するLIFULL(ライフル)。同社の飲食事業「LIFULL Table」による「地球料理 -Earth Cuisine- 」の一環として開発し、ECサイトで販売している。

「ケーキの中に『小さな森』をつくりたい」

「地球上にはまだ光が当てられていない素材がある。そんな素材を食べることで地球の環境問題を考えたい。そして自分たちの暮らしや人生を見つめ直すきっかけにしたい」と同社執行役員でクリエイティブ本部長の川嵜鋼平さんは話す。

LIFULL執行役員でクリエイティブ本部長、LIFULL Lab 所長の川嵜鋼平さん

フォーカスされたのは間伐材だ。日本国土の3分の2は森林で覆われ、その40%が人工林。樹木が密集しないように木を間伐しないと森林は健康に育たない。しかし、そこで発生した間伐材は建築には使いにくく、安価なために用途が少ないのが現状だ。

東京・奥多摩町の森林で2018年10月10日、一夜限りのレストラン「Eatree Plates」がオープン。24人のゲストが「五感で感じる森林浴」をテーマに、香り豊かな木々からつくる特別なウッドパウダーを利用した「木を食べる」フルコースを楽しんだ。

今回はそのコンセプトをより身近で楽しんでもらうため、「Eatree Cake(イートリーケーキ)〜木より生まれたケーキ」という名前で商品化した。ケーキに仕上げたのは、「海のフードロス」の解消に取り組む若手シェフの田村浩二さんだ。

ケーキづくりを監修したシェフの田村浩二さん

「ケーキの中に『小さな森』をつくりたいと思っていました。バニラ、ナッツ、杉の香りをバランスよく配合し、甘く重くなりがちなパウンドケーキにレモンの爽やかな香りを足すことで、針葉樹に含まれる『α-ピネン(アルファ-ピネン)』という芳香成分を生かしています」と田村さん。

最初に「ケーキ1本のうち約20%が木」と紹介したが、実は、杉の木を細かく粉砕してつくった杉パウダーが約20%含まれる。杉パウダーにアーモンドパウダーを混ぜてパウンドケーキの生地をつくるという。


ケーキを試食すると口の中に木の香りが広がり、わずかにザラザラした歯ごたえも。間伐材でつくられたケーキの印象はやや薄れ、奥行きのある味わいが感じられる。そして、「木より生まれたケーキ」を食べながら「小さな森」に思いを寄せることに……。

LIFULLは第二弾を年内にも発表する計画で、「第一弾以上にインパクトのある製品を開発したい」(川嵜さん)としている。

「Eatree Cake(イートリーケーキ)〜木より生まれたケーキ」
販売価格:3670円(税込み)
ECサイト:https://table.lifull.com/eatreecake/

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