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サッカー・コロンビア戦直前! 対戦国の食と酒から見つけた必勝法!?

恵比寿の専門料理店でいただくコロンビア料理

文:橋富 政彦/写真:菊池くらげ 06.15.2018

6月19日、サッカー日本代表がついに初戦を迎え、対戦相手として南米の強豪コロンビアと激突! 厳しい戦いが予想される試合直前、「カンパネラ」は勝機を見出すべく恵比寿のコロンビア料理店「punto punta(プントプンタ)」を訪れた。コロンビアの食べ物をがっつり食べることで、コロンビアを知り、対策を探ろうというわけである。果たして、必勝法は見つかったのか!?

南米大陸の北西部に位置するコロンビア。総面積は約114万km2と日本の約3倍、人口は約4900万人で公用語はスペイン語だ。長く左翼ゲリラとの内戦が続いてきたコロンビアは治安の悪さで知られていたが、2016年にサントス大統領が念願の和平合意を果たした。これによってサントス大統領はノーベル平和賞を受賞。また、コロンビアは世界的な人気女性シンガーのシャキーラやノーベル文学賞を受賞した故ガルシア・マルケスを輩出した国としても知られている。

もちろん、他の南米諸国と同様にサッカーは国民的スポーツ。観戦するのも自分でプレイするのも一番人気はサッカーだ。コロンビア代表チームは南アメリカでも屈指の強さを誇っているが、1994年のワールドカップでは開催国アメリカに敗北、その試合でオウンゴールをしてしまったアンドレス・エスコバル選手が帰国後に射殺されるという悲劇が起きたことも……。

現在のコロンビア代表は、ラダメル・ファルカオ、ハメス・ロドリゲスといった世界トップクラスプレイヤーのほか、ヨーロッパリーグで活躍する多くの選手を抱え、FIFAランキングは16位。61位の日本を大きく引き離している。さて、そんな強敵コロンビア対策を探るために恵比寿のコロンビア料理店「プントプンタ」に集結したのは、酒とグルメ、そしてサッカーをこよなく愛するビジネスパーソン。年上でみんなの先輩格である「高さん」、 みんなが所属するチームのキャプテンを務めた「岡ちゃん」、コロンビアチームのファンでもある「チャチャイ」、お笑い好きで理論派の「青やん」の4人だ。

普段は同じサッカー・フットサルチームに所属してともに汗を流し、2006年のドイツ大会など連れ立って現地観戦を敢行したこともある仲間だ。皆、コロンビア料理を食するのはこれが初めてだが、注文したお酒と料理が来るまでの間にもサッカー談義が盛り上がる。

高さん:コロンビアとは4年前のブラジル大会予選リーグで対戦していて1対4で日本は完敗。今回もかなり厳しい試合になることが予想されているわけだけど……。ねえ、一応、つっこんであげるけど、そのカツラはどういうことだよ?

チャチャイ:コロンビアといえばやっぱりバルデラマでしょう!(金髪アフロのカツラにコロンビア代表ユニフォームを着用) あとは海老反りジャンプで決める「スコーピオンキック」のイギータ! 僕は彼らがいた頃からコロンビア代表が大好きなんですよね。ちょっとどうかしているレベルの個性的な天才エンターテイナーたちがいたコロンビア。そんなわけで申し訳ないですが、今回はコロンビアを応援しようかなと。

岡ちゃん:どっちでもいいけど、そのカツラ、暑くないの? 見ているだけで暑苦しいんだけど。すでに汗もかいているみたいだし……。

青やん:僕、ここ最近のコロンビア代表の試合をチェックしてきたんですが、バルデラマがいた頃とプレイスタイルがまったく変わってきてると思うんですよ。組織的なプレイがしっかりしているし、全体的にすごく洗練されてきた印象があります。

そうこうしているうちにコロンビアを代表するお酒「アグアルディエンテ」が到着。これはサトウキビから作られる蒸留酒。無色透明ながらアニスで香りづけがしてあり、アルコール度数は29度とやや高め。まずはこのコロンビア定番のお酒で乾杯!

コロンビアを代表するお酒「アグアルディエンテ」。サトウキビから作られる蒸留酒で、アニスで香りづけしてある

岡ちゃん:あ、これは独特の香りが強いですね。

高さん:アニスの香りは日本人にはあまり馴染みがないかもしれないけど、海外ではよく使われるスパイスだよ。

店主の小泉明さん

チャチャイ:ほのかな甘みがあって爽やかですね。グレープフルーツジュース割りにすると、すごく飲みやすい。

「プントプンタ」店主の小泉明さんによると、コロンビアではこのアグアルディエンテは専用のカップに注ぎ、ストレートで飲むのが一般的とのこと。サルサ・クラブに踊りに行くときには、男性でも女性でもひとりでボトル1本は飲む人も多いという。ちょっとお酒の強さでは勝てなそう!?

さて、お待ちかねの最初のコロンビア料理は“エンパナーダ”と“アレパ”の2品。エンパナーダはトウモロコシの粉で作った生地に具材を入れて揚げたもので、アレパも同じくトウモロコシの粉で作った薄めの焼きパン。自家製のサルサソースをつけていただきます!

高さん:見た目は揚げ餃子とお焼きみたい。

チャチャイ:コロンビア料理って勝手になんとなくスパイシーで辛いものをイメージしてたけど、そんなことないんですね。うん、これは美味しい。

青やん:サルサソースも意外に辛くないですね。アレパは見た目で餅っぽいものを想像してたんけど、具が入っていて意外性がある。これは意外な若手が爆発するという暗示かも。例えばミゲル・ボルハとか。

岡ちゃん:そんな無理にこじつけなくてもいいんじゃない(笑)?

「プントプンタ」のエンパナーダはひき肉、アレパはハムとチーズ入り。現地コロンビアではどこの街でもお店で売っている料理で、さまざまな食べ物を詰めてスナック感覚で食べているのだそう。コロンビアの食生活には欠かせない食べ物だ。自家製サルサソースは店主・小泉さんのコロンビア人のおばあちゃんが日常的に作っているレシピで、トマト、パクチーのほか、長ネギを使用。サルサソースは家で手作りするのが基本で、それぞれの家庭の味があるという。

左がエンパナーダ。右がアレパ

高さん:日本のぬか漬けや韓国のキムチみたいな感覚なのかな。長ネギを使うのはちょっと意外だね。

チャチャイ:やっぱりコロンビアは意外性の国なんですよ! イギータとかゴールキーパーなのに敵陣まで突っ込んでセンタリングを上げるとか普通じゃ考えられないプレイばかりしてたじゃないですか。

高さん:もともとコロンビアはそういう個性的な選手ばかりが目立って、チームとして組織立ったプレイはあまりできていなかったように思うけど、2012年にペケルマン監督が就任してから変わってきたんだよね。

青やん:今のコロンビアはチームの戦術というか、本当に意思統一ができてますよ。ディフェンスはボールの貰い手に対するチェックが早くて激しい。 守るというより、「やらせないようにしている」という印象ですね。 ミスを誘い、こぼれたボールを拾って、素早いカウンター攻撃に転じるというのが基本形で、チーム全員に戦術が行き渡っています。それぞれの選手が役割をしっかり理解しながら迷いなく思い切りプレイしているんですよ。 これをハメスを含めて、全員がやってる。

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家飲み酒とも日記