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「なだ万」ブランドの最上級店、「なだ万 高輪プライム」の魅力を探る

東京・高輪の「なだ万」都内10年ぶりの新店舗、「最高のおもてなし」を目指す

text by 源川暢子/photo by 山出高士 07.07.2016

創業186年を迎えた日本料理店「なだ万」。“老舗はいつも新しい”というモットーに基づき、伝統を守りながら常に進化を遂げている。カンパネラでも、何度かお世話になっている「なだ万」が、6月23日に東京・高輪のホテル「ザ・プリンス さくらタワー東京」に、「なだ万 高輪プライム」をオープンした。そこで我々は、早速取材へ。ハイクラスを意識したという同店舗のサービス、食事、空間をリポートする。

緑豊かな庭園をめでながら、用途に合わせた5つのエリアで美食を堪能

桜や紫陽花(あじさい)など季節の花や、緑豊かなホテルの庭園を見下ろしながら、お客様それぞれのニーズと時代に合わせた多彩な日本料理、上質なおもてなしを提供する空間――。

「ザ・プリンス さくらタワー東京」の3階にある「なだ万 高輪プライム」は、なだ万ブランドのなかでも最上級のおもてなしを追求する店として“プライム”の名称を冠し、6月23日にオープンした。「なだ万」にとっては都内では10年ぶりの新店舗であり、国内25店舗目の展開となる。

300坪を超える、ゆったりとした空間は、日本の伝統的美を伝えつつ、海外からの訪問者も意識して「なだ万」が考える現代的な美しさを融合した“和モダン”のイメージ。利用客の用途に合わせて、さまざまなシーンで活用できるように、日本料理、寿司、和食、バンケット、バー、個室と、タイプの異なるコーナーを設けて、合わせて245席の客席を用意したのが特徴だ。

「なだ万 高輪プライム」のエントランス。黄金色のきらびやかな通路が続く

格式の高い日本料理店らしく、凛とした趣が漂うエントランスを入ると、両側にさまざまな空間・客席を設えながら、奥まで真っ直ぐに続くメインの通路が印象的。そこに足を踏み入れると、まず左手にウエイティングにも利用できるゆったりとしたバーラウンジ「Sa.Ku.Ra.」があり、その向かいには最大で96名が利用できるバンケットルーム「Rose Garden」がある。夜の食事を楽しんだあと、バーラウンジに移動して、2軒目の店としても使えるというわけだ。バンケットルームは、企業の祝い事やイベントなどにも使える。

バーラウンジ「Sa.Ku.Ra.」

さらに奥へと進むと今度は左手に、和服の帯と帯締めをあしらった華やかなカウンターと、庭園を望める開放感のあるカウンターの2タイプの席を用意した寿司(すし)「朝陽」のコーナーと、看板となる懐石料理を提供するメインダイニングである日本料理「高輪 なだ万」のエリアがある。さらに、高輪 なだ万エリアの一角には、京都をイメージした和食のカウンター「茶屋小路」が設けられ、少しカジュアルな雰囲気で食事を楽しむこともできる。海外からの訪問者を接待する際にも、きっと喜ばれるに違いない。また、ビジネスの会合や祝いの席などに利用しやすい洋室タイプの個室は5部屋あり、「蘭」「梅」「藤」というように、テーマカラーを変えて設えられている。

寿司「朝陽」。(上)庭園を望み、季節を感じながら食事を楽しむことができる。(下)帯と帯締めがあしらわれた華やかなイスが印象的

日本の伝統文化を随所に取り入れ、静かな華やかさを感じさせる空間は、どんなシーンでもしっくりとくる懐の深さを持っていることが魅力だ。「ご婦人層をはじめ、企業のご接待やご宴会、ご婚礼、海外からのお客様からの需要も見据えて昨年秋くらいから空間デザイン、メニュー構成を含めた店づくりを熟考してきました。なだ万の持ち味である上質な料理をお楽しみいただけることはもちろんですが、季節の移ろいを感じながらゆったりとくつろいでいただける、お客様の満足度の高い空間を目指しました」と、支配人の亘 洋平氏は話す。

ホテル宿泊者の利用がある朝食をはじめ、ランチ、ディナー、バータイムと提供メニューも幅広い。調理長の鈴木晴智氏は、「なだ万が得意とする季節の懐石料理をメインとする軸は変わりませんが、今回の店ではお客様のお好みの多様性や外国人のお客様の志向も意識して、アラカルトの品数を60~70種とバリエーション豊富にご用意しているのが特徴です」と言う。

家飲み酒とも日記