Retty社員の仕事とグルメ

グルメ担当になるのなら餃子以外には考えられませんでした!

第3回:「餃子担当」 長束鉄也さん

聞き手・文:橋富 政彦 / 写真:カンパネラ編集部(特記なき写真) 03.26.2018

日本最大級の実名グルメサービス「Retty」は、“グルメなあの人からお店を探そう”をうたい文句にサービスを展開。社員も自らのおすすめ情報を数多く投稿することで、提供するサービスの向上に努めている。そんな社員の中には自分の好きな料理・得意なジャンルに特化して情報収集・発信を行う「グルメ担当」の肩書を背負う人も。このユニークな制度について社員の皆さんに聞く本連載の第3回は、Retty共同創業者である長束鉄也(なつか・てつや)さんの「餃子担当」です。

──Retty共同創業者で取締役の長束さんは現在、どういった業務を担当されているのでしょうか。

長束 主にコーポレート部門を担当しています。メディア展開やサービス拡充といったビジネスを“攻め”とするなら、こちらは“守り”という感じでしょうか。法務や総務、人事労務といった管理業務を担っており、現在は企業規模の拡大に伴った人事評価制度の見直しと改善にも注力しているところです。

それと「グルメ担当」の承認は、実は私が担当しているんですよ。だから何かの担当につきたい社員の中には、承認してもらえるように私のところにアピールしにくる人もいます。

こうして「グルメ担当」は生まれた

──「グルメ担当」というRettyならではの制度は、どのような経緯で生まれたのでしょうか。

長束 Rettyは「食を通じて世界中の人々をHappyに。」というビジョンから始まったサービスですが、代表の武田和也も私も、食べることは大好きなのですが特別なグルメというわけではありませんでした。一方、Rettyは実名でお店のオススメ情報を投稿いただいており、“信頼できる人”からお店探しができるサービスです。そんなサービスを開発して提供しようとする私たち自身に「グルメが好き!」という気持ちがないと、私たちが行動規範「Retty Way」のひとつとして掲げている「User Happy」なサービスづくりは到底実現できません。

「餃子担当」の長束鉄也さん。Retty 取締役/餃子担当

ですから、当初は武田とふたりでグルメについてもしっかりと知識と経験を積んで幅を広げていこうと思っていたのですが、本当にグルメのヘビーユーザーの方々にお会いしてみると、「これは“食のヘンタイ” だ。絶対にかなうわけがない!」と気付きまして(笑)。

そこで全方位的に詳しくなろうとするのではなく、自分が本当に好きなジャンルや得意な分野に特化していったほうがいいんじゃないかという発想で「グルメ担当」が生まれたんです。それで武田は「焼肉」、私は「餃子」の担当ということになりました。

行動規範「Retty Way」にもつながるグルメ担当制度

──現在、どのくらいの社員が「グルメ担当」をしているのですか。

長束 人数が少なかった頃は全員が何かしらの担当をしていたのですが、現在は全従業員の6割程度、60人ぐらいでしょうか。「グルメ担当」につくには、SNS・ブログ等での情報発信、イベント参加、コミュニティ運営など、相応しい具体的なアクションを行っているかといったいくつか基準を満たす必要があるのですが、「何を担当するか」についてはあえて細かいレギュレーションは決めていません。

ですから、「お酒担当」のようにざっくりと広い担当もあれば、「ビール担当」もいますし、「クラフトビール担当」のように対象を細かく限定している担当もあります。私が餃子担当をしていますが、「“水餃子”担当をやりたい」という社員がいれば、もちろんそれは構いません。

「何か担当するとなったら餃子以外には考えられませんでした(笑)」と長束さんは話す(写真提供:Retty)

「グルメ担当」で重視するのは「本当に自分の好きなもの」「このジャンルなら自信をもって人に勧められる」ということなんです。それは先ほども触れた「User Happy」にもつながります。これはユーザーさんの気持ちを理解し、価値のあるものを提供するというRettyがもっとも大切にしている指針です。

──長束さんが自分の担当に「餃子」を選んだ理由を教えてください。

長束 私は滋賀県出身です。関西では「餃子の王将」が大々的にチェーン展開していて、滋賀県にも店舗がいっぱいあります。それで長束家の外食といえば小さな頃から近所の「餃子の王将」がずっと定番。私はもうほとんど王将の餃子で育ったといっても過言ではないぐらいなんです(笑)。社会人になって上京してからも王将の餃子がとにかく恋しくて……。Rettyを創業する前からしょっちゅう「餃子の王将」に通っては人にもよく勧めていたので、何か担当するとなったら餃子以外には考えられませんでした(笑)。

カンパネラナイト