「ネットで話題」はリアルでも話題になるか?

旅行サイトで絶賛される高野山、土産話ができる巡り方

文/写真:鶴野 充茂 06.16.2016

世界遺産の高野山。日本国内以上に、海外の旅行口コミサイトで絶賛されているのがここの奥の院と呼ばれるエリアです。戦国武将の墓参りをしながら、ネット上で語られている魅力を実地検証していきます。

目の前に広がる20万基もの墓が圧巻

一の橋を渡ると、目の前には樹齢千年にも及ぶ杉木立の中に20万基を超えるとも言われる各時代の墓や慰霊碑が立ち並ぶ霊場が広がります。奥の院の弘法大師御廟まではここから約2 kmです。

まず左手に仙台・伊達家や加賀・前田家、薩摩・島津家の墓所があります。戦国大名など「有名人」の墓などには案内板が立てられており、地図がなくても容易に見つけることができます。

武田信玄(左)と息子・勝頼(右)の墓所

またこの付近には2008年に設置された司馬遼太郎文学碑があります。著作『高野山管見』から抜粋したものです。

司馬遼太郎文学碑

数ある戦国武将の墓所の中でも、特徴的なものとしてぜひ注目したいのが、上杉謙信と息子・景勝の霊屋です。謙信の名は1574年、45歳で上洛した際に高野山を訪れ、贈られた法名だといいます。

建物自体は江戸初期頃の建立と見られていて、現在は国の重要文化財にも指定されています。間近に見ると、時を経て醸し出された味わい深い色合いが何とも言えません。ネットではよく見つけにくいと書かれていますが、中の橋の手前、武田信玄・勝頼の墓所にほど近く、参道を隔てて対峙する位置関係の小高い丘の上にあります。

昭和41年(1966年)に解体修理され、それまで銅板葺きだった屋根が檜皮葺(ひわだぶき)に復旧されている
カンパネラナイト