旅行サイトで絶賛される高野山、土産話ができる巡り方

世界遺産の高野山。日本国内以上に、海外の旅行口コミサイトで絶賛されているのがここの奥の院と呼ばれるエリアです。戦国武将の墓参りをしながら、ネット上で語られている魅力を実地検証していきます。
写真を撮るなら早朝か夕方がねらい目
縁あってこれまで30回は高野山を訪ねていますが、初めて夕方から奥の院を回りました。驚いたことに、昼間と比較してはるかに人が少ない。
それもそのはず、多くの日帰り参拝・観光客は朝から訪れ、夕方前には帰ります。特急こうや号の極楽橋駅発の最終が17時くらいというのも1つの目安でしょう。宿坊に泊まる人なら、17時には夕食です。そして、土産物屋も17時~18時には閉店。その後、夜のツアーが始まるのが19時すぎ。つまり、17時~19時頃は、人が少なく、写真撮影に最適な時間帯なのです。早朝もオススメですが、写真撮影なら夕方も意外と知られていない狙い目です。

奥の院エリアでの撮影スポットとしてのオススメは、第二次大戦の戦死者供養のために建立された英霊殿です。

高野山のポスターやネットの画像素材にも数多く登録されているスポットで、石畳と木々の枝ぶり、川にかかる平和橋の色合いのバランスが見事です。

外国人にはナイトツアーが人気のようで、この日もカメラを片手に歩く外国人がいました。

土産は「みろく石」と「大師陀羅尼錠」
高野山に来た人が土産物に悩むという声をよく聞くのでオススメを最後に2つほど紹介しておきます。
1つは、みろく石本舗かさ國の和菓子「みろく石」。金剛峯寺御用達の高野山の銘菓です。常温で10日ほど持ちます。店頭では焼き餅なども楽しむことができ、ほっと一息つけます。

もう1つは、胃腸薬「大師陀羅尼(だらに)錠」。飲み過ぎ食べ過ぎから車酔いなど幅広い症状にオススメで、高野山にあるあちこちの薬局で購入できます。私は高野山に行くたびに買っています。
懐の大きなパワースポット
高野山の魅力は、1200年もの歴史を持つ類を見ない規模の霊場とキリリと澄んだ空気、そして今や世界遺産に登録され、国内外を問わず誰でも訪れやすくなった受け入れ体制にあります。
バスの運転手も堂々と英語で話し、また見知らぬ旅行客同士が情報交換をしている様子を見ていると、宗派を問わずに受け入れてきた高野山の懐の大きさに通じるものを感じます。そしてそんな体験もまた土産話にできそうに思うのです。
ビーンスター株式会社 代表取締役。