元CA・クララの日記

ヨット旅をした子供は珍しくない!? 人生の転機について(前編)

文:駒崎 クララ 03.22.2017

春は入学、入社、異動と節目の時期。そんな時期に、「人生の転機」について考えてみました。前編は、幼少期のヨット旅から話を始めます。父に「ヨット旅をした子供は珍しくない」と言われてショックだった私は何をしたのか?

こんにちは。元CA(客室乗務員)で、今はCAや元CAを支援する会社・コラボを経営しています、駒崎クララです。

私の会社では、CAや元CA、あるいは地上勤務職であるグランドスタッフのキャリアパス形成を支援しています。具体的には、当社のキャリアカウンセラーが、CAとして別の航空会社に移ったり、あるいはCAの経験を活かした別の職に就いたりする職業紹介業として、皆さんをサポートしています。

会社を変わったり、転職したりするのはやはり大きな人生の節目といえます。そういうタイミングでたくさんのCAの方々とお目にかかっているわけですが、私は元CAそして会社経営者の1人として、皆さんの人生の転機にいろいろなアドバイスをしていることになります。

そこで私が配慮しているのは、「あの時、あのタイミングでコラボのキャリアカウンセリングを受けて良かった」と思ってもらえるようにすること。その人が転機をスムーズに乗り切れるようなアドバイスができるよう、心がけています。

そのように「転機」について意識を向けてみると、私が人生の転機において、物事を判断したり決断して行動を起こしたりする際にすごく参考になったのは、お世話になった方からのアドバイスなんです。

今回、そして次回の2回に渡って、私の幼少期におけるヨット旅や過去の経緯をご紹介しながら、どんな言葉が人の背中を押すのか、そして人生の転機とは何かについて、考えてみたいと思います。皆さんのご参考になりましたら幸いです。

「クララのような経験をした子は珍しくない」と言われて

幼少期、私は父、母、そして私の3人(途中から妹が生まれて4人になりました)で、ヨットでの(ほぼ)世界一周航海をしました。親に連れられて行ったとはいえ、これは私にとってものすごいインパクトのある体験になりました。そして小学校5年生頃に日本に戻り、中学・高校と普通の女子学生として日本国内で過ごしました。

日本から初めて海外に出ていく時に、空港で撮った写真

日本に戻ってからは、私はしばしば父から「将来何がやりたいのか」「自分の能力をどうやって伸ばし、どうやって生かしていくのか」という問いを投げかけられました。その頃私はちょうど中学受験をするかどうかという進路決定の節目でもあり、両親と自分の将来について話をする機会がさらに増えていた時期でした(父は中学受験はあまり勧めなかったこともあり、結局私は中学受験はしなかったのですが)。

ある日、私はヨットで世界を旅した経験が、就職や仕事で役に立つだろうと考え、そのことを父親に話しました。

父親はきっとポジティブな反応をしてくれるだろうと思っていたのですが、それに反して、厳しい顔で私にこんな言葉を投げかけました。

「クララのような経験を積んだ子は、実は日本にもゴロゴロいるんだよ。そして、就職活動のような場面で、海外での経験をアピールする若者はたくさんいる。そうじゃなくて、本当の自分らしさとは何か、その自分らしさを表現できる仕事は何かを考えたほうがいいよ」

私は父親の客観的なコメントを有り難く思いました。でもそれと同時に、言葉の通り少女だった私は、かなりのショックを受けました。

「海外を旅して回ったことがある子供は、日本にはゴロゴロいるのか。じゃあ、私らしいことってなんだろう……?」

こんな具合で、しばらくの期間、頭を抱えることになりました。

カンパネラナイト