日本カワイイ総研。

地方発ヒットに篠原ともえ迫る、秘けつは「写真映え」と「ミスマッチ」

クールジャパンの仕掛け人が明かす、地方モノがブレイクするための条件

文/写真:日本カワイイ総研。取材班 10.06.2016

地方創生が掲げられて久しいが、試行錯誤の末に「地方発ヒット」のポイントが見えてきた。「クールジャパン」の仕掛け人に、これからの地方発ヒットのつくりかた、育て方を聞いた。

篠原ともえさんがパーソナリティを勤めるFMラジオ番組「日本カワイイ計画。」(JFN系全国19局ネット※2016年10月現在)と連動する本連載「日本カワイイ総研。」。今回は、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局参事官の村上敬亮さんをゲストに迎えた。

村上さんは興味深いキャリアの持ち主で、経済産業省時代にIT政策を担当。そして2007年からメデイア・コンテンツ課長として「クールジャパン戦略」の立ち上げに携わってきた。2014年10月からは、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部に異動し、地方創生の仕事に関わっている。

クールジャパンは、コンテンツ、ファッション、デザインを中心に海外で人気の高い商材を盛り上げる活動である。そして内閣官房まち・ひと・しごと創生本部はその名前の通り地方を盛り上げる活動だ。この2つに関わってきた村上さんと、「カワイイ」をテーマに日本全国を盛り上げたい篠原さんの関心領域は、かなり重なるはず。

「村上さんのお仕事の内容は?」と、篠原さんが質問すると、村上さんからは「地域に新しくて楽しい仕事をつくることです」という力強い答えが返ってきた。

村上さんによると、近年、地方から東京へ毎年およそ10万人の若者が流出し続けている。主な理由は、地方に若者を引きとめる魅力的な仕事がないため。特に深刻なのは人口の減少だ。このままいくと、コミュニティが機能しなくなる地域がたくさん出てきてしまう。

「日本カワイイ計画。」収録風景。内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局参事官の村上敬亮さん(左)、「みんなの経済新聞ネットワーク」の西樹さん(中央)、番組パーソナリティの篠原ともえさん(左)、

「一体どうしたらいいんでしょうか?」

そんな篠原さんの疑問に対して、村上さんが地域活性の具体例として挙げたのは「スノーモンキー」だった。

外国人に大人気のニホンザル、商売のヒントがここに

「スノーモンキー」とは主に、長野県の志賀高原の麓にある地獄谷野猿公苑に生息するニホンザルのこと。サル類のほとんどは熱帯亜熱帯地域に生息しており、雪の上で暮らすニホンザルは世界的に見ると珍しいため、こう呼ばれる。地獄谷のニホンザルたちは寒さ厳しい折、温泉で暖を取ることでよく知られる。

白い雪が降り積もる中、温泉につかるニホンザルたちの様子は、テレビや雑誌などで目にしたことのある人も多いはず。

「お風呂に入るお猿さん、カワイイ!」と、篠原さん。

「ここが、いま外国人観光客の大人気スポットになっているんです」と、村上さん。

記事冒頭の写真は、有名な「スノーモンキー」の写真。注意したいのは、本来は水に濡れることを好まないニホンザルは、温暖な気候の時(主に冬以外)には温泉に入らないこと。冬でも、どんなに寒くとも、天気が良ければ日光浴で暖を取るという。

(写真提供:地獄谷野猿公苑)
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