海外酒場事情

中国と北朝鮮の国境に位置する鴨緑江沿いの町・丹東、その意外なグルメとディープな観光スポット

文:中村 正人 / 写真:佐藤 憲一 06.17.2019

中国遼寧省丹東は、中国と北朝鮮の国境に位置する鴨緑江沿いの町だ。米朝首脳会談のため、金正恩朝鮮労働党委員長が鉄道で中国に向かって渡った橋など、メディアをにぎわせる話題に事欠かない場所だが、黄海に近い鴨緑江下流域ならではの海鮮素材に恵まれたグルメの町でもある。今回は鴨緑江沿いの町で大人気のハマグリBBQ(バーベキュー)や海鮮料理と、日本人に刺激的でディープな観光スポットを紹介しよう。

国境の町、丹東(タントン)では5月から7月にかけてハマグリBBQの季節を迎える。この時期、市民は路上にテーブルを並べ、鴨緑江下流でとれたハマグリやアサリなどの貝類の網焼きBBQを楽しんでいる。初夏の風物詩である。

丹東の名店「鴨緑江焼烤城」の名物ハマグリBBQ

干潮時に対岸まで砂地なる鴨緑江下流域で潮干狩り

町の焼肉レストランでもハマグリBBQは大人気。店に入ると、まず水槽の中から好みの貝類や魚、肉を選ぶ。現代的な網焼きスタイルで、炭火が使われている。

店に入ると、貝類が入った大きな水槽がある
小ぶりなものから大きなものまで貝の種類は豊

BBQに合うのが、地元産の鴨緑江ビールで、他の中国産に比べてコクがあり、のどごしも爽やか、飲みごたえがある。

ハマグリやアサリがとれるのは、丹東市内から南西に向かった鴨緑江下流域だ。干潮時になると、川面は対岸まで砂地となり、地元の人たちはいっせいに潮干狩りを始める。その多くは、丹東の市場やレストランに運ばれる。   

この時期、干潮時の下流域には、潮干狩りをする地元の人間が現れる
とれたてのハマグリはその場でバイクなどにのせられ、市内に運ばれる

潮干狩りの場所に近い場所に「江海湾漁港」という地元で人気の海鮮レストランがある。ここでは、ワタリガニやエビ、ハマグリ、アワビなど、鴨緑江や黄海でとれた海鮮が手ごろな値段で味わえる。丹東では、海鮮を中華風に濃く味つけせず、素材を生かした薄味の食べ方を好むので、日本人の口に合う。家族連れも多い常連客は、店の外にテーブルを並べ、川風に吹かれながらオープンエアで食事を楽しんでいる。

これだけ海鮮を頼んでも400元(6000円)ほど

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