遊びながら発想力アップ!ビジネスパーソンのためのアウトドア術

「残念なバーベキュー」も、これでセンスアップ!

第12回:炭火の使い方、タレやソース、箸休め……これからの季節に有効なノウハウを一挙公開

文/写真:小林 孝延 07.07.2016

バーベキューが楽しい季節。アウトドアの定番メニューであるものの、実は「残念なバーベキュー」をしている人が多いのも事実です。今回はちょっとした工夫で楽しく豊かなバーベキューに変身させるアイデアをご紹介します。

アウトドアの定番メニューといえばなんと言ってもバーベキュー。シーズンのキャンプ場ではあちこちから肉を焼くいい香りが立ち上ってきます。でも、じつはみなさんの様子を見てるいると残念なことが多いのです。そこで今回はありきたりのバーベキュー、いわば「残念なバーベキュー」を、ちょっとしたひと工夫でセンスよく変身させるアイデアをご紹介します。

せっかくの炭火が使いこなせていない!

バーベキューグリルに炭をセットして、いざ着火したものの、炭火がベストな状態になる前に肉や魚を網にのせてしまい、あっという間に黒焦げに。あるいはいつまで待っても焼ける気配がない! そのうち、待ちくたびれた家族や友達が文句をいいだして雰囲気が気まずく……そんな経験はありませんか?

じつは炭火が調理に最適になるのは「熾(お)き」と呼ばれる温度が安定した状態になったとき。でも、着火してから熾きの状態になるまでには、結構時間がかかるものなのです。

バーナーやトーチなど専用の火熾しがあれば比較的簡単に熾きになるのですが、ほとんどの場合は炭に付属している着火剤で火をおこす方がほとんどではないでしょうか。その場合はとにかくあせらないのがポイント。ゆっくりと時間をかけて炭全体が赤々と燃え、表面が白くなる熾きの状態になるまでじっと待ちましょう。

いい具合に熾きになった炭は、網の上20cm程度の高さに手をかざしたとき、数秒程度で我慢できないくらいの熱さになっています。これが焼き頃の合図。肉や魚の表面はパリッ!と。中はジューシーに! そんな状態に焼き上がるベストなタイミングです。

炭火は急がず、焦らずが重要。メイン料理がバーベキューならば早いうちに炭火の準備するのは必須。炭が熾きになって火力が安定するまでの間はスナックや缶詰、チーズなどそのまま出せる食材をあらかじめ用意しておいて、それで間をつなぐのがバーベキュー上手への第一歩です。

さて、そんな着火に技ありのアイデアをひとつご紹介。じつは自宅にあるもので簡単に着火材が作れることをご存じですか? 用意するものは医療用の脱脂綿(綿100パーセント)、そしてワセリンです。脱脂綿は3cm四方程度の大きさにハサミでカット。火にかけて溶かしたワセリンの中に浸せば完成です。この脱脂綿にライターで火をつければ抜群の着火剤に変身します。ひとつの脱脂綿で5分程度は火がめらめらと燃えるのです。これをいくつか作って小さめのジッパー付きポリ袋に入れておけばOK。鮮やかな着火は一目おかれること請け合いです。

脱脂綿を使った着火剤の使用例

炭の配置のひと工夫で、焼けすぎ・冷めすぎが避けられる!

肉も野菜もどんどん焼けてしまうから、早々とお皿に取って食べるときには冷めてしまっている――。これもありがちな「残念なバーベキュー」の風景。グリルにどんどん食材をのせていくと、焼き上がった肉汁が炭の上に落ちて発火! あっという間に温度が上昇し焼けすぎてしまいます。避けようとして早々とお皿に取ってしまえば、せっかくのバーベキューが冷めた味に。これじゃあバーベキューが台無しです。

そんな残念な状態を打開するには、グリルの中の炭の配置をひと工夫しましょう。基本はグリルの中の炭のバランスを左右で変えること。左側は炭をたっぷり置いて高温に、右側は炭をまばらにおいて保温用に。サイズの大きなグリルならさらに炭がほとんどない場所もつくっておけば、脂が滴って発火する肉や魚の緊急避難場所になります。ガスのように強火、弱火を容易に調節できない炭火ではあらかじめ火力の違うをエリアをこしらえておくのが得策なのです。

また、盲点なのがいわゆるキャンプ用の鉄板が大きすぎるということ。よく考えてみてください。焼き肉屋のロースターの大きさはどれくらいですか??? それに比べてキャンプ用の鉄板の大きさといったら……。

つまり皆さんは多くの場合、食材を食べきれないくらい乗せてしまっているのです。本当は魚焼き網くらいのサイズがあれば十分。大きい鉄板を使う場合でも必ず適量を乗せて、最適な状態で食べる。そんな当たり前のことを守れば、いつもと同じバーベキューがぐっとおいしくなるのです

タレやソースをアレンジするだけで絶品のごちそうに!

もしかして、まだ焼き肉のタレを使ってますか?? バーベキューとはいうものの、味はいつもの焼き肉のタレ。肉も野菜もぜーんぶ同じ味。これもまた残念なバーベキュー。普段とはひと味違う味つけで、非日常感を演出しましょう。

例えば焼き肉のタレのほかに、塩+オリーブオイル+レモン汁のタレや、ゴマ油+コチュジャンの韓国風タレ、バター+ニンニク+醤油のタレ、ゴマ油+塩+刻みネギのタレ、市販のゴマダレ+粒マスタードのタレなど複数を用意して味に変化をつければ、飽きずに長時間食べることができます。

ライムジュースとスパイスに漬け込んで、柔らかくした鶏モモ肉をバーベキューで焼くジャークチキン。簡単でおしゃれ

また、野菜は焼く前にオリーブオイルを全体になじませておくと焼きあがったときのおいしさがひと味もふた味も違います。普段はあまりグリルすることのないトマトも旨味あふれる逸品に。カボチャならシナモンを少し振れば、それだけで絶品料理の完成です!

最近のヒットはパクチー醤油。これは料理家の河瀬璃菜さんに教えていただいたもので、作り方は超カンタン。醤油に刻んだパクチーとスライスにんにく、さらにごま油を加えるだけ。まさに万能調味料で、肉にも野菜にもぴったり!! バーベキューの必殺技として是非覚えておいてください。

こちらがパクチー醤油
ピルゼンアレイ