ミッドナイト・インタビュー

いじめられっ子、高卒パチプロの経験で学んだ「半身ずらし」経営術 ベーシック代表取締役 秋山勝氏/前編

聞き手:カンパネラ編集部/文:西本 美沙 /写真:的野 弘路 01.07.2019

肥満でいじめられっ子。オール1の成績から学校で1番に

──どうやってその共通項を見つける技を磨いたんですか?

秋山 自然とそうなったんですよね。中学時代に肥満児でいじめられていたんです。身長が低いのに体重が80キロ。勉強も運動もできなくて、テストの点数は0点ばかり。給食時に食べてるおかずに牛乳をバーって入れられたり、鞄を切られたりしてました。

でもいじめられると、すごく客観的に風景が見える瞬間があって。例えば、いじめには3レイヤーあるんです。いじめている人、取り巻き、無関心層。自分はどちらかというと、取り巻きや無関心層に屈するのが悔しくて、だからいじめられても学校には行った。休むと屈するような感じがしてすごく嫌だった。


──その頃から客観的に周りが見えていたと。

秋山 「なぜ?」っていう思考がすごく強いので、なぜこの人はこのシチュエーションでこの発言をしたのか、なぜこの人は僕をいじめようと思うのか、人を観察してはずっと考えていました。

いじめられている自分を客観視したらダイエットにもつながりました。こんな体型だからいじめたくなるのだろうと仮説を立て、じゃあ痩せたらどうなるのかを検証して。

──すごいダイエット法ですね。痩せたら変わりました?

秋山 見事に変わりましたよ。道で会ったときには気付かれないし、いじめもなくなりました。それだけじゃないけれど、やっぱり見た目は大事なんだと思いましたね。

──当時、いじめを止めてくれる人はいなかったんですか?

秋山 1人だけ仲良くしてくれた友だちがいて、彼が高校に行くきっかけを作ってくれました。

ずっと成績はオール1だったんですが、中3の時に親に高校くらいは入ってと言われて、その友人に相談したら「俺の塾の先生いい人だから」と塾を紹介してくれた。

──それで勉強を始めたんですね。

秋山 塾の先生もほんとにいい先生で。中3の1学期でしたが、国数英のテスト結果を見て、「英語は間に合わないから全部捨てろ。国語は話をしている限りでは支離滅裂じゃないから大丈夫。数学も数字に強いから2教科で点を取ろう」と言われた。それ面白いなと思って言われた通り勉強したら、2学期の期末テストの成績が学校で1番になりまして。


──え!? すごくないですか。

秋山 その時は本当に勉強が楽しかったんですよね。秋山なのでアイウエオ順で毎回1番に答案を返されるんですが、いじめられっ子なので、周りからテストの点数を見せろと言われていた。それで僕が0点だから、みんながそれを見て安心するのがお約束だったんです。

──どうせお前は0点だろと。

秋山 でも、その時のテスト結果が100点と98点。もうクラスがざわめきですよ。そのあと先生に職員室へ呼び出され、お前カンニングしただろと。でも、秋山は一番前の席で先生の前にいるからカンニングなんてできないと話したら、先生も納得して。

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