ビジネス書では語られない「職場人間学」

【職場人間学24】詰め込み教育が、想像力・創造力を高める理由

第24回:経験の引き出しの数が大事、最後のポイントは「偶然力」

文:田代 真人 / 写真:石塚 龍彦 09.10.2015

職場の問題は酒場で解決できると信じるコンサルタント・田代真人氏。今回も引き続き想像力と創造力の話。田代氏は「詰め込み教育は悪いことじゃない」と語る。その根拠は……?

最後の決め手は「偶然力」

そう言って僕は紙を取り出して次のように書いた。

 発明・発見=想像力×創造力×偶然力

このバランスが発明を生む。どんな発明でも「ひらめき」というものがあるのであれば、そのひらめきは一種の偶然力とも言える。であれば、上記の3つの要素で発明や発見はなされる。想像力がゼロでは答えはゼロにしかならない。創造力がゼロでも、偶然力がゼロでもそうだ。だから発明や発見に、この3つの要素は必須なんだろう。

偶然力は運とも言い換えることができる。いつも言うことだが、やはり成功するためには努力だけでなく、運も必要と言うことだ。運が強ければ、結果は何倍にもなって返ってくる。

さてさて、〆の焼きおにぎりの登場だ。少しずつ小料理をいただいていると気づかないうちに、いつの間にかおなかも満たされている。だが、手のかかった焼きおにぎりは食べておかねばならないだろう。

ゆったりとした空間でしっとりといただく料理の数々。ほかのお客さんもいるのだが、さすがに“会員制”のお店だけに、騒ぐ客もなく、みな軽く話をしながら食事とお酒を楽しんでいる。たまにはこんなお店で時間を過ごすのも悪くない。

《梅上編・了》

田代 真人(たしろ・まさと)
編集者・ジャーナリスト。株式会社メディア・ナレッジ、株式会社マイ・カウンセラー代表。(社)日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラー。駒沢女子大学、桜美林大学非常勤講師。
1986年九州大学機械工学科卒業。その後、朝日新聞社、学習研究社、ダイヤモンド社と活躍の場を変え、ファッション女性誌からビジネス誌まで幅広く取材・編集。2007年メディアプロデュースを専業とする株式会社メディア・ナレッジを創業。同時に株式会社マイ・カウンセラーの代表就任。著書に『電子書籍元年』(インプレスジャパン)、構成作品に『もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら』(日経BP社)がある。