三菱UFJリサーチ&コンサルティング経営戦略部の西川秀二氏による、三菱UFJビジネススクエア「SQUET」の連載コラム『こんな部長は会社を困らせる』から、人気記事を転載する。第5回は、何でもトップのせいにする言い訳癖が染み付いた部長は、困りものだというお話。

社長の指示がすべて。自分の頭で考えない部長
写真/kelly marken stock.adobe.com
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◆事例

 H社の全部長を集めた宿泊型の研修でのこと。開講早々、「私たちは名ばかりの部長です。こんな研修、やっても意味ないです」と反抗的な態度をとる受講者がいた。「部長といっても権限らしい権限も与えられず、また社長にどんな意見を言っても却下される」とのこと。

 また、I社の係長からはこのような愚痴を聞いた。

「うちの部長は、社長の指示に対し過剰反応します。この間も、社長から『各部門とも残業を極力削減せよ』と指示がありました。そうしたらうちの部長は突然『水曜日はNO残業デー』『20時退社厳守』『休日出勤は原則禁止』など、いろいろなルールをつくり出しました。残業など誰だってしたくないですし、こういう決め事をつくって無理にでも時間内に仕事を終わらせるという仕組みも効果がなくはないでしょう。でも、今の部の忙しさを考えると、これらのルールをすべて守るのは無理に決まっています。残業を減らしたいのだったら、たとえば会議の時間を減らすとか、ムダな会議資料は廃止するとか、具体的な方法を考えるべきだと思うんです。以前そのことを部長に進言したら『社長が言っているんだからしかたないだろう。僕が社長から叱られても君たちはいいのか? だいたい、残業を減らす工夫は、現場の君たち自身が知恵を出して考えることだ!』と言っただけ。そういえば最近、部内では仕事の品質も低下してきているような気がします」

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