三菱UFJリサーチ&コンサルティング経営戦略部の西川秀二氏による、三菱UFJビジネススクエア「SQUET」の連載コラム『こんな部長は会社を困らせる』から、人気記事を転載する。第6回は、問題を直視せず、自ら事態収拾のために動かない部長は、困りものだというお話。

問題を直視せず、解決しようとしない部長
写真/Rattana.R stock.adobe.com
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◆事例

 J社では、現場社員の退職が相次いでいる。景気回復でよりよい条件を求めての転職が増えたため、J社のような中小製造業は大きなダメージを受けている。そんななか、同社の課長・係長クラスは懸命になって部下のモチベーションに気を遣い、離職防止に努め、また、新たに入ってくる社員の教育にも力を注いでいるが、せっかく入って仕事を覚えた社員が1年足らずで辞めてしまうケースが後を絶たない。

 辞めた社員の穴埋めのために、課長・係長自身がラインに入って深夜まで残業することも頻繁である。先日もある係長が、精神的な疲労の蓄積に伴いうつ病を発症し、長期休業を余儀なくされた。その穴埋めで、課長やほかの係長の負担がますます増える。このままでは別の係長が体調を崩さないか、と懸念されている。社内では、そういう課長・係長の姿をみて「上にあがるほど大変だ、昇進なんかしないほうがいい」という考えがまん延している。

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