会社も「ストロングスタイル」で

高橋分かります。私も普段から、「ロジカルバーニングハート」という言葉を使っています。論理だけでも感情だけでもダメ。社員にも「今日もロジカルバーニングハートでね!」とよく伝えています。最後に今後の新日本プロレスの展望を教えてください。

大張 高己(おおばり たかみ)氏 新日本プロレスリング代表取締役社長
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大張私が目指しているのはプロレスをメジャースポーツにすることです。メジャースポーツの代表であるプロ野球は、すべてにおいてプロレスの1ケタ上を行っています。例えばファンの数です。広島東洋カープは全国に300万人のファンがいると聞きます。読売ジャイアンツは毎試合、東京ドームに約4万人の観客を集めます。新日本プロレスの年間来場者は延べ四十数万人。年俸もプロ野球には十数億円という選手がいますが、日本のレスラーにはそこまでの選手はいません。

 新日本プロレスの知名度は高いのに、横への広がりが十分ではないので、事業規模は50億円程度にとどまっています。あらゆる手を使って新しいファンを獲得することが課題だと思っています。

 プロレスは、ファンにとってはマインドシェアが高く、人生への影響力もものすごく大きいスポーツです。倒されても倒されても立ち上がり、逃げることなく敵に向かっていくプロレスの魂は多くの人に勇気を与えます。「次こそ絶対勝つぞ」と闘志を燃やし、毎日、準備をする姿は教育面でも価値があると思います。レスラーは常に命がけで戦っています。私たちはその価値をより多くの人に伝え、リングに還元していきます。リングでの戦いは「ストロングスタイル」であり、企業経営でも同様にストロングスタイルを追求したい。ウィズコロナの時代にあっても新日本プロレスは決しておじけづいて、逃げたりしません。

 21年5月には横浜スタジアムと東京ドームでの試合を予定しています(※)。その時にコロナの感染状況がどうなっているのか、全く分かりません。それでも我々は戦います。ぜひ新日本プロレスを見続けていただきたいと思います。

(※編集部注:緊急事態宣言延長の発令を受け、新日本プロレスリングは、21年5月15日に予定していた横浜スタジアム、5月29日に予定していた東京ドームでの大会を延期した。また5月4日以降、PCR検査によって選手9人の新型コロナウイルスへの感染が判明したため、濃厚接触者やその疑いがある選手の自主的な隔離措置を講じた。そのうえで選手・スタッフへのスクリーニング検査を経て、医師・トレーナーと連携して大会出場選手を決定し、5月22日の愛知・名古屋国際会議場・イベントホール、5月24~26日の後楽園ホールでの大会を開催した。)

高橋「ストロングスタイルエブリデイ」ですね。応援しています。試合も必ず観戦に行きますね。今日はありがとうございました。

対談後記(Yuki’s EYE)

 プロレスとは違って、今日の“試合”は熱く優しい雰囲気でした。大張社長はコロナ禍が無かったとしても、様々な仮説を立て、検証を繰り返し、プロレス事業に新たな道を切り開いていたことでしょう。新日本プロレスには、プロレスに出合った人が人生の道しるべを見つけて強くたくましく生きていけるような仕組みがたくさんあります。来年の創業50周年に向けて、大張社長もプロレスから学んだ不屈の精神で「最上級」「最強」をさらに具現化していってほしいと思います。私も今日、たくさん頂いた気づきを自分の経営のフィールドに持ち帰り「ストロングスタイルエブリデイ」で進んでいきたいと思います。

文・構成/小林 佳代

高橋 ゆき(たかはし ゆき)氏 ベアーズ 取締役副社長
高橋 ゆき(たかはし ゆき)氏
ベアーズ 取締役副社長
1969年生まれ。1男1女の母。夫の高橋健志氏とともに家事代行サービスのベアーズを99年に創業。家事代行、ハウスクリーニング、ベビー&キッズシッターサービスを展開、業界のリーディングカンパニーに育て上げる。業界の成長と発展を目指し、2013年一般社団法人全国家事代行サービス協会を設立。設立当初から副会長を務め、19年から会長に就任。経営者として、一般社団法人東京ニュービジネス協議会副会長、東京きらぼしフィナンシャルグループ社外取締役を務める。各種ビジネスコンテストの審査員やビジネススクールのコメンテーターを務め、家事研究家、日本の暮らし方研究家としてもテレビ・雑誌などで幅広く活躍。
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