デジタル領域でもエデュテインメントを進化

高橋平均値を取る生き方では人は豊かになりませんね。大いに共感します。キッザニアは開業から15年以上がたちました。この間、どのようにサービスを進化させてきましたか。

住谷日本独自のサービスも開発してきました。例えば、よりリアルな社会体験として、国政選挙の際にはキッザニア内で「模擬選挙」を実施しました。本物の政党の選挙ポスターや記載台、投票箱を用意し、子供たちに政党名を記述してもらうものです。自分たちで未来の社会を創る意識を持つきっかけになればと考えています。

 「アウト・オブ・キッザニア」と名付けた体験プログラムも提供しています。キッザニアの施設から飛び出し、スポンサー企業の仕事や地域の仕事を体験できるものです。全国各地の自治体と手を組み、職業体験イベントなどを監修しています。

高橋18年にKCJ GROUPはKDDIグループに加わりました。どのような狙いがありますか。

住谷情報通信の専門企業であるKDDIとパートナーシップを組むことで、デジタルの領域でもエデュテインメントを進化させることを考えています。生まれながらにパソコンやスマートフォンに囲まれている今の子供たちに、オンラインでも職業・社会体験できるサービスを提供したいのです。施設に足を運べない子供たちにも職業体験が可能になります。

 22年7月31日にオープンする「キッザニア福岡」には、DX(デジタルトランスフォーメーション)を意識したエリアを設置して、新しい方向性を打ち出します。コロナ禍で様々な分野でDXが加速する中、やや対応が遅れた形になりましたが、これから鋭意取り組んでいきます。

(第22回に続く)

文・構成/小林 佳代

高橋 ゆき(たかはし ゆき)氏 ベアーズ 取締役副社長
高橋 ゆき(たかはし ゆき)氏
ベアーズ 取締役副社長
1969年生まれ。1男1女の母。夫の高橋健志氏とともに家事代行サービスのベアーズを99年に創業。家事代行、ハウスクリーニング、ベビー&キッズシッターサービスを展開、業界のリーディングカンパニーに育て上げる。業界の成長と発展を目指し、2013年一般社団法人全国家事代行サービス協会を設立。設立当初から副会長を務め、19年から会長に就任。経営者として、一般社団法人東京ニュービジネス協議会副会長、東京きらぼしフィナンシャルグループ社外取締役を務める。各種ビジネスコンテストの審査員やビジネススクールのコメンテーターを務め、家事研究家、日本の暮らし方研究家としてもテレビ・雑誌などで幅広く活躍。
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