税理士の岩松正記氏が三菱UFJビジネススクエア「SQUET」で連載しているコラム『取引したい会社、したくない会社』から、人気記事を転載する。今回は、あくまでも100点を目指すのか、それ以下でもよいのか──。どこまででよしとするかは、経営者の腹積もり一つ。「完璧な70点」でいいといった判断をするかどうかを考えるのが経営の醍醐味ではないか、というお話。

完璧な70点を目指す会社、100点満点にこだわる会社
写真/Anton stock.adobe.com
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ロスを気にしない

 私の顧問先の取引先に、台湾のとある部品メーカーがあります。その会社と私の顧問先とは十数年にわたって取引をしているのですが、当初から非常にユニークな取引慣行があるそうです。先方の出荷品の中にはほぼ毎回、不良品が入っているのですが、そのことを先方に連絡すると、理由も聞かず代替品をタダで送ってくれるのだそうです。「だったら、最初からキチンと検品して不良品をゼロにすればいいのに」というのが我々の感覚だと思うのですが、先方は一向に改善する様子もないそうです。

 実は、こういった対応はここ最近の通販の世界では常識になってきています。すなわち、クレーム対応や返品対応をするくらいなら、とっとと同じ商品を送ったり返金してしまったりしたほうが、コストはかからない、というもの。完璧な対応を是としないのが、もしかしたら今の時代のトレンドになっているのかもしれません。

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