働きやすい職場環境づくり支援に取り組んでいる、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの朝生万里子氏が三菱UFJビジネススクエア「SQUET」で連載しているコラム「『困った社員』の対処術」から、人気記事を転載する。今回は、セクハラに悩んでいる女性社員がいる職場での対応をどうすべきかというお話。

女性社員がセクハラに悩んでいます。どう対応したらいいでしょうか
写真/naka stock.adobe.com
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〈登場人物紹介〉

岡田顧問
顧問社会保険労務士。中堅・中小企業のさまざまな労務トラブルに対応できるベテラン社労士。初歩的な当たり前の質問にも丁寧に答えてくれるため、質問しやすい先生である。

田中係長
人事部に配属されて約5年。先月、主任から係長に昇格したこともあり、やる気は十分であるが融通が利かない面もある。今回は、社内で生じる問題について、「会社のリスク回避」に焦点をおいて勉強しようと思っている。

中村さん
新卒入社2年目の元気な女性社員。やや情に流されがちであるが、働きやすい職場環境をつくることに役立ちたいと強く思っている。

中村さん先生、入社2年目の女性社員から、次のような相談がありました。対応を検討しているのですが、アドバイスをいただけますか。

2週間前の社内の忘年会で、上司(男性)が隣の席になりました。上司は、私の肩に手を置いたり、必要以上に近寄ってきたりして不快な気分でした。帰りに、「近所まで送るよ」とタクシーに乗るよう誘われましたが、丁重にお断りしました。翌日から上司の態度が変わり、ささいなことでも厳しく注意されたり、重要な書類を私だけ回してもらえなくなったりしました。毎日、会社に行くのが苦痛で仕事もあまりはかどりません。

岡田顧問これはセクシュアルハラスメント(以下「セクハラ」)行為です。早急に会社として適切な対応をしなければなりませんね。

中村さん先生、セクハラについて詳しく教えてください。