広範かつ強固な海外ネットワークを持つMUFG。本コラムでは、世界各地の拠点責任者・駐在員が、現地の生情報をリポートする。第18回は、中国・蘇州市の産業構造や日本人が住みやすい街の様子を報告します。(D-Com編集部)

蘇州園区西側から見た園区中心街。中央にある二股ビルが「東方之門」通称ズボンビル
蘇州園区西側から見た園区中心街。中央にある二股ビルが「東方之門」通称ズボンビル

工場と高層ビルが融合する街

 蘇州市は中国でも日系企業が多く集積する大都市の一つです。製造とサービス業が融合しながら発展する中国を代表する都市でもあり、工場のすぐそばには、おしゃれな高層ビルが建ち並ぶなど不思議な光景が広がっています。

 経済規模では、GDP規模2.2兆元(日本円換算すると約40兆円・1元≒18円)の江蘇省最大の経済都市であり、規模感では大阪市の約2倍程度の経済圏。中国では、上海、北京、深セン、広州、重慶に次ぐ第6位で、その産業構造には蘇州が発展してきた特徴が見られます。

蘇州園区中心地にある金鶏湖周辺(蘇州園区提供)
蘇州園区中心地にある金鶏湖周辺(蘇州園区提供)

 地理的に上海市に隣接するロケーションにある蘇州は、上海から溢れ出た製造や国際貿易の受け皿として発展してきました。既に蘇州市のGDPにおけるサービス産業の割合は5割に達しており、製造業とサービス業を見事に融合させながら経済発展を加速させています。

 蘇州では、港湾施設での便利な通関体制を早くから整ったことで、今では中国における輸出入一大拠点となっています。そのため輸出が蘇州の工業総生産高を底上げしています(輸出入総額:中国第4位、輸出量:中国第3位、工業生産高:上海に次ぐ第2位)。

蘇州と周辺都市
蘇州と周辺都市
蘇州は上海市に隣接し、製造や国際貿易の受け皿として発展してきた
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