広範かつ強固な海外ネットワークを持つMUFG。本コラムでは、世界各地の拠点責任者・駐在員が、現地の生情報をリポートする。第2回は、首都バンコクや人気リゾート地などのタイの現状。現地でのビジネス拡大、あるいは新規市場進出を狙う経営層・マネジメント層にとって、有益なヒントになれば幸いだ。(D-Com編集部)

ゴーストタウン化してしまった人気リゾート地プーケット
ゴーストタウン化してしまった人気リゾート地プーケット

 2021年1月現在、タイでは非常事態宣言が継続されています。足元、第2波の影響もあり、緩みつつあった規制も再度厳しくなってきました。同時に従来とは異なる新しい生活様式が定着しており、今回はタイにおける新しい生活様式について、テーマ別にご紹介します。

各種施設への入館にはマスク着用、検温も徹底

・検温、マスク着用、入退館管理

 タイ政府の指針により、飲食店やオフィスなどの各種施設では検温、マスク着用、入退館管理が行われています。マスク無しでは入館を断られることが多いため、街中でマスクを着用していない人を見つける方が難しい状況です。また検温も徹底されており、実際にコンビニエンスストアの入り口にある検温器を見逃した際はタイ語で強く指摘されたこともありました。

コンビニエンスストア前に設置された体温計(左上)
コンビニエンスストア前に設置された体温計(左上)

 一方で入退館管理を目的とした政府公式システム(通称:タイチャナ)の運用は少し形骸化しているように見えます。各種施設の入り口にスマートフォンで読み込むQRコードが設置されていますが、見て見ぬふりをする人もいれば、誰も気づかない場所に置かれていることもあります。また入館登録はしても、退館登録を忘れる人も多数。5月18日時点の利用状況では、入館登録が約265万回に対し、退間登録が約184万回とのこと。これでは、約81万人がいまだ施設内にいることになります。

・ソーシャルディスタンス

 街中でソーシャルディスタンスの確保を促すサインを見かけますが、これも一部形骸化しています。飲食店で座らないでくださいと書いたマークの席に案内されることもあれば、エレベーター内で壁に向かって立つようなサインがあっても、そのような体勢で乗っている人を一度も見かけたことがないです。

エレベーター内のソーシャルディスタンス確保を促すサイン
エレベーター内のソーシャルディスタンス確保を促すサイン