体を動かしてスッキリ、ビジネスはコーヒーミーティングで

 オージーの朝はとても早いです。我々が通勤する午前7時台には、ジョギングをしている人、ジムでトレーニングを終えてスッキリとした人を街中の至る所で見かけます。それも私たちが想像するいわゆるウオーキングとはかけ離れており、街中を猛スピードでランニングしている姿には驚かされます。

 CBD中心部には多数のジムがあったり、我々が入居するオフィスビルもテナント向けにシャワールームや更衣室が完備されていたり、大きなリュックに着替えを詰め込んで出社する人もよく見かけます。朝トレは、我々が朝起きて歯を磨くのと同じ感覚なのでしょう。平日にもかかわらず、早朝にサーフィンをしてから出社した、なんてエピソードもざらに聞く話です。

 朝トレの後は朝食です。カフェやオフィスで朝食を取る方も多いと感じます。我がオフィスにも簡易ながらコーヒーマシンやレンジにとどまらず、トースターなどの調理器具も完備されています。日本で見るそれ(あっても、あまり使っていない)とは違い、皆が使っています。お昼の休憩時間にもジョギングやジムで筋トレをしている人が多いです。

 業務中について特徴的なのが、「コーヒーミーティング」です。ビジネス上の面談をカフェで行うのがオージー流ですが、たまに行うというわけではなく、これがスタンダードな慣習になっています。コーヒーミーティングでは飽き足らず、平日の昼間からビール片手に会話をしているビジネスパーソンもよく見かけます。我々はまねできませんが、オージーのおうようさを感じ取れる瞬間です。

早寝早起きで公私のメリハリをつけるのがオージー流

 就業時間内にできる限りのことを精いっぱい行うのがオージー流で、よほどのことが無い限りは残業をしません。オフィスワーカーだけでなく、大手のスーパーマーケットやレストランなどを除いて、たいていの店も午後5~6時頃に閉まります。

 またシドニーの夏は、サマータイムを導入していることもあり、午後8時を過ぎてもまだ明るいです。こういった環境もアフターファイブが充実する理由なのだと思います。仕事帰りにゴルフのハーフラウンドというのもよくある話です。半面、冬の朝は太陽が昇るはるか前の真っ暗な状況から一日が始動しています。

 早寝早起きで公私のメリハリをしっかりとつけるのがオージー流のワークライフバランスです。コロナ禍前からテレワーク(WFH:Work From Home)を導入していた企業も多く、これからの働き方を考える上で見習うべきところも多くあると思います。

 堅調な経済成長を続けるオーストラリアへのビジネスの参画を検討される方には、ぜひ一度ビジネスシーンにおけるオージー文化を肌身で感じていただきたいと思います。

川瀬 憲一郎(かわせ けんいちろう) 三菱UFJ銀行オセアニア法人営業部長
川瀬 憲一郎(かわせ けんいちろう)
三菱UFJ銀行オセアニア法人営業部長
1972年生まれ。千葉県出身。95年に東京銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。東京、大阪、名古屋、シンガポールにて法人取引業務に従事。2019年2月からシドニー駐在。
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