敬虔なイスラム教徒、家族愛、人の温かさ

 先日は当社を退職し、ジャカルタからメダンに帰郷(インドネシア語で「Pulang kampung」)する同僚のオンライン送別会が開催されました。まだ40代後半で、当社でも相当な重責のポジションにある同僚でしたが、退職の理由は、老いた母親をサポートするために故郷に帰るということでした。少し驚きましたが、敬虔なイスラム教徒にとって母親を支えることは職をなげうっても行うべき、ということのようです。また、そうした同僚の判断を他の同僚も心の底から応援し、温かい言葉を投げかけていて、家族愛をたたえるそのやり取りに、インドネシア語の初心者で完全には理解できなかった私も、胸を打たれました。

 インドネシアに来て、ちょうど1年。着任以来、ずっとコロナ禍にありますが、インドネシア人には感染した人を非難したり、白い目で見たりするという行動はほとんど見られません。むしろ不幸にも感染してしまった人に対して、電話やメッセージアプリで励ましたり、家の前まで食料品などの差し入れに行ったりするようなインドネシアの人々の行動を見てきました。イスラム教の影響といえ、「施し」の教えに従ったものなのだと思います。

 多くの日本人はインドネシアの自然や遺跡に引かれ、リピーターとなります。残念ながら私はコロナ禍で移動規制が行われる中、名所といわれるバリ島やボロブドゥール遺跡などにはまだ行けていません。ただ、コロナ禍だったからこそ、上述のような人の温かさを感じることができました。それによって十分、私もインドネシア、そしてここに住む人たちを好きになっているのです。

2021年2月24~26日に、MUFGとバンクダナモン共催でオンラインビジネスマッチングのイベントを開催。写真は事務局の様子で、十分なソーシャルディスタンスを取りながら、商談のサポートを行いました
2021年2月24~26日に、MUFGとバンクダナモン共催でオンラインビジネスマッチングのイベントを開催。写真は事務局の様子で、十分なソーシャルディスタンスを取りながら、商談のサポートを行いました
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岡本 英之(おかもと ひでゆき)氏 バンクダナモン グローバル協働担当シニアコンサルタント
岡本 英之(おかもと ひでゆき)氏
バンクダナモン グローバル協働担当シニアコンサルタント
1975年生まれ。埼玉県出身。98年に東京三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。営業本部、ユニオンバンクなどにて法人取引業務(日系・非日系)に従事。米州統括部(在ニューヨーク)、国際企画部、経営企画部を経て、2020年2月から現職。
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