広範かつ強固な海外ネットワークを持つMUFG。本コラムでは、世界各地の拠点責任者・駐在員が、現地の生情報をリポートする。第23回は、コロナ対応から脱却し始めた米国で、人手不足やサプライチェーンの混乱に直面する日系企業の最新動向を報告します。(D-Com編集部)

多くの人でにぎわうシカゴ市内
多くの人でにぎわうシカゴ市内
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新型コロナウイルス対応からの脱却

 米国は、コロナ禍により累計で約100万人に上る犠牲者を出しました。その医療崩壊の惨状は日本でも大きく取り上げられたので、ご記憶の方も多いでしょう。そんな米国では、ワクチン接種の一巡もあり、2022年春以降は平常運転を取り戻しつつあります。

 多くの州で義務付けられていた公共の場でのマスク着用義務はほとんどが撤回され、公共交通機関内やショッピングモールでも、マスク着用者はごく少数を見かける程度になりました。飲食店への入店時にワクチン接種証明の提示が求められていた規制も撤回が進み、初夏の気候と2年間の巣ごもり反動も相まって、多くのレストランは週末になると大入り満員のにぎわいです。

 もちろん新たに新型コロナウイルスに感染する例は、私の身近なところでも発生しているのですが、周囲も含めて過剰に反応することもなく、「コロナ対応からの脱却を社会的に判断した状態」という言い方が、今の米国を表しています。