広範かつ強固な海外ネットワークを持つMUFG。本コラムでは、世界各地の拠点責任者・駐在員が、現地の生情報をリポートする。今回は、ブラジル・サンパウロ。現地の街中でのITサービスの普及進度などについて、その一端をお伝えする。(D-Com編集部)

2021年4月末時点のブラジル・サンパウロの様子
2021年4月末時点のブラジル・サンパウロの様子
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 皆さんがイメージするブラジルとはどのようなものでしょうか? サッカー、サンバ、アマゾン川、コーヒー、日本の裏側、日本人移民が多い、ボサノバ、肉料理(シュラスコ)、原油や鉄鉱石などの資源大国に加えて、最近ではコロナウイルスの感染拡大で大変心配な国の1つといったところでしょうか。

 私は2018年12月から、約12年ぶり2度目のサンパウロ勤務(人生では3度目のサンパウロ居住)をしていますが、今回は着任して一番驚いた、街中でのITサービスの普及進度について、その一端をお伝えしたいと思います。

巨大な市場規模が投資を加速

 ブラジルの人口は2億1000万人超と世界第5位です。その中でも南米最大の都市といわれるサンパウロ州の人口は約4600万人、サンパウロ市だけでも1220万人を擁しています(ちなみに東京都の人口は約1400万人)。

 まず、携帯通信について見ていくと、昨年度のブラジル全土における「人口カバレッジ」は3Gで99.8%、4Gでも96.9%に達しています。「エリアカバレッジ」の観点では、ブラジルは世界第5位の国土面積を擁し、アマゾン地域を中心にまだ通信のできないエリアが広大に残っているものの、それでも4Gで国土の72%をカバーしています。

 また、「Facebook」や「Google」の利用者数は世界第3位、「YouTube」や「Netflix」などの動画配信サービスについては米国に次いで世界第2位といわれています。さらに、配車サービスの「Uber」や「99」、日本では規制の問題でなかなか普及が進まないカーシェアリングやライドシェアもブラジルでは既に通常の交通インフラとして普及しています。ちなみにトヨタ自動車もブラジルにて車のサブスクリプションである「KINTO」事業を開始。巨大な市場規模が、投資を加速しています。