広範かつ強固な海外ネットワークを持つMUFG。本コラムでは、世界各地の拠点責任者・駐在員が、現地の生情報をリポートする。今回は、マレーシアのクアラルンプール。英語も通じて治安もよい親日国の首都の、最新事情をリポートする。(DeCom編集部)

クアラルンプールにある「ムルデカ広場」は1957年8月31日にマレーシアの独立宣言がなされた歴史的な場所 写真/f11photo stock.adobe.com
クアラルンプールにある「ムルデカ広場」は1957年8月31日にマレーシアの独立宣言がなされた歴史的な場所 写真/f11photo stock.adobe.com

マレーシア概観

 当地で勤務を開始して半年が経過しますが、まず最初にマレーシアの概観について触れさせていただきます。マレーシアは東南アジア諸国連合(ASEAN)のほぼ中心に位置し、マレー半島とボルネオ島に国土が分かれています。国土面積は日本の約9割。首都はクアラルンプール(KL)。人口は約3300万人です。原油、錫、天然ゴム、パームオイルなど天然資源が豊富で、貿易収支は安定して黒字で推移しています。

 ブミプトラ政策と呼ばれるマレー系住民の優遇政策を敷いており、先住民の経済的地位の維持・向上を政府が主導しています。人口構成は大まかにマレー系が7割、中華系が2割、インド系が1割です。主力政党や政府系企業においてはマレー系の人材を中心に構成されている一方で、その他大半の民間企業では中華系の方々が経営者・管理職として活躍しているという印象です。

 また、親日家として有名な前マハティール首相によるルックイースト政策により、日本の経済成長を参考にしていた歴史もあり、国民は比較的日本に親しみを感じている印象を受けます。加えて、国の第一言語はマレー語ながら、どこでも英語が通じるほど、コミュニケーション面では非常に過ごしやすい環境にあります。

行動制限下でも半日で回れるKLの名所巡り!?

 新型コロナウイルスの影響で政府による行動制限令が継続発動されており、最低限の買い物と自宅周辺のジョギング以外は自宅で時間を過ごす日々を送っています。このような状況下ではありますが、許される範囲で回ったKLの名所をご案内しましょう。当地でのビジネス展開を想定されている方や、プライベートで来られる方の参考情報としていただければ幸いです。

マレーシアの国花探し

国花となっているハイビスカスの花と、花をかたどった街灯
国花となっているハイビスカスの花と、花をかたどった街灯

 ハイビスカスはマレーシアの国花です。街中至る所で咲いているということはありませんが、注意をしていると発見することができます。このハイビスカスは5枚の花びらがあり、それぞれにマレーシア国民の思いが込められているといわれています。1枚目は神への信仰、2枚目は国王および国家への忠誠、3枚目は憲法の遵守、4枚目は法による統治、5枚目は良識ある行動と徳性となっています。また、花の赤色は勇気を表しているようです。マレーシア国民の思いがこのハイビスカスに込められているかと思うと何だかジーンとくるものがあります。