広範かつ強固な海外ネットワークを持つMUFG。本コラムでは、世界各地の拠点責任者・駐在員が、現地の生情報をリポートする。その第1回は、単身赴任生活の実情からみる、ミャンマー経済の中心地、ヤンゴンの可能性。現地で自社商材の拡販を狙う、あるいは新規市場開拓を狙う経営層・マネジメント層にとって、有益なヒントになれば幸いだ。(DeCom編集部)

コロナ禍のため以前に比べて車が少ないヤンゴン市内
コロナ禍のため以前に比べて車が少ないヤンゴン市内
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 皆さん、ミャンマーといえばどのような印象をお持ちでしょうか? 敬虔な仏教国、小説『ビルマの竪琴』、長い軍事政権から民主化をして経済成長の只中にある、など。いずれのイメージもミャンマーを表すものとして間違ってはいないでしょう。でも、もし読者の皆さんが単身赴任をされるとすればどうでしょうか。「どんな日常生活になるのだろう」「週末は何をして過ごせばよいのか」「病気やけがをしたらどうしよう?」など、疑問を抱くことになるでしょう。実際、私も3年前に転勤となった際にはそうでした。

 しかしながら、今ではこのようなこともすべて杞憂で、とても快適な単身赴任生活を過ごしています。もちろん、昨今のコロナ禍はここミャンマーにおいても猛威を振るっており、これまでの生活からは一変してしまったことは言うまでもありません。ここでは、コロナは一時的なものとして、また以前のような日常が来ることを前提としてお話をさせてください。

真面目なミャンマー人、日本食も忠実に再現

 私は長い海外駐在生活の中で、生活インフラとしての「治安」「空気」「水」「言葉」に不便があると大変ストレスになるのだと感じてきました。その点ミャンマーでは、これらがすべて日本人にとって快適であるといえます。もちろん程度の問題ではありますが、自動車の排気汚染で空が真っ黒になることはないですし、シャワーの水も軟水で、欧州のように髪の毛がカピカピになることもありません。治安についてもミャンマーは安全なことで有名で、落とした財布や携帯が戻ってくることもあります。また、タクシーやスーパーマーケットなど、日常生活では英語が通じることも大変助かります。

 さらに、外国生活においては「食」も大変重要です。ミャンマーは仏教国なので、牛肉、豚肉が食べられるほか、お酒についても寛容です。また、おいしい日本食レストランがヤンゴン市内には多くあり、驚くのはミャンマー人が経営する店であっても味のレベルが高いことです。これは、日本で修業したミャンマー人が帰国して店を開いていることが多いのですが、真面目なミャンマー人は日本のレシピや食べ方を忠実に再現している(勝手にアレンジしない)からです。従って、手羽先料理やお好み焼きなどを頼むと、日本のどこで修業したのかといったこともすぐに分かります。

ミャンマー人が経営するラーメン店
ミャンマー人が経営するラーメン店
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