蓄電池メーカーも販売強化、米エンフェーズ エナジーは豪州へ

 蓄電池メーカーも家庭向けの販売を強化し始めている。米エンフェーズ エナジーは、2016年8月からオーストラリアとニュージーランドで、リチウムイオン蓄電池システムの本格販売を開始した。同社はもともと、太陽光で発電した電力をパネル単位で交流に変換するマイクロインバーター(小型のPCS)のトップメーカーだが、その技術を生かしてリチウムイオン蓄電池システムを開発した。

 同社の蓄電池システムは容量1.2kWh・出力270Wの電池モジュールで1つのユニットを構成する。重さは25kgで壁などに容易に取り付けられるコンパクトさが特徴だ。消費者の電力消費量やニーズに応じて、同モジュールを数個設置する。一般の家庭なら2~4ユニット(容量2.4k~4.8kWh)程度が適しているという。

設置しやすいコンパクトさが特徴
エンフェーズエナジーの1.2kWhリチウム蓄電池モジュール(中央の四角い箱)

 同社がオーストラリアで売り出した価格は、設置費用込みで1ユニット(1.2kWh)当たり2000~2500豪ドル(15万8000~19万7500円)だ。4ユニット(4.8kWh)なら約8000~1万豪ドル(63万2000円~79万円)になる。電力会社の電気料金が安い時間帯には太陽光で発電した電気を充電しておき、料金が高い時間帯(ピークタイム)は蓄電池から放電した電気を使う。このような蓄電池の充放電を最適制御できれば「10年程度で蓄電池費用を回収できる」と同社は見る。

 エンフェーズは家庭に直接蓄電池システムを販売するわけではなく、電力会社や太陽光発電事業者を通して販売している。オーストラリアではAC ソーラー ウエアハウス、ワンストップウエアハウス、RFI、ソーラー+ソリューション、サンエディソンといった太陽光発電事業者5社がエンフェーズの蓄電池システムを扱っている。