自動車の販売後に、OTA(Over The Air)によってソフトを追加・更新する「ソフトウエア・ディファインド・ビークル(SDV:Software Defined Vehicle)」の時代が幕を開けました。これまで米Tesla(テスラ)が先行していた分野ですが、それがいよいよ自動車業界全体に広がります。

そのカギを握るのが、新世代の車載ネットワーク技術「車載Ethernet」です。同技術は従来の車載LANに比べて高速大容量で、かつIT技術と親和性が高いことから、ソフト定義のクルマの電気電子(E/E)アーキテクチャーの中核を担います。次世代のクルマは高性能のプロセッサーやAIソフトなど、IT系の技術を多用します。それらを活用する神経網が車載Ethernetです。
2013年のBMWを皮切りに、イギリスJaguarやドイツVolkswagenといった欧州勢が相次ぎ採用。その流れは止まることなく日本に及び、例えば日産自動車が2019年に「スカイライン」で採用しました。そして、業界最大手のトヨタ自動車が、ついに採用を決め、いよいよ業界標準になりつつあります。
加えて、自動車業界の水平分業化が一気に加速。Apple(アップル)やソニーといった大手IT企業が自動車事業に参戦できる土壌が整いつつあります。そうしたIT企業は、IT業界で一般的なEthernetによる車載ネットワークを望むでしょう。すなわち、旧来の自動車メーカーから新規参入の企業まで、今後の自動車には車載Ethernetが不可欠になります。

本イベントでは、この車載Ethernetを中心に、次世代の車載ネットワークの動向や車載Ethernetが自動車に与える影響などについて、大手自動車メーカーや車載部品メーカーをはじめ、国内外から第一線で活躍する講師を招聘して講演していただきます。

皆様のご参加をお待ちしています。

開催概要

名称 車載Ethernet2021
ソフト定義時代のクルマ作り
Ethernetが車載電子システムを変える
開催日時
2021年7月8日(木) 10:00~18:00(予定)
会場 オンライン開催
受講料 50,000円(税込)
主催 日経エレクトロニクス/日経Automotive
後援 JASPAR(Japan Automotive Software Platform and Architecture)
協賛 日本イントリピッド・コントロール・システムズ、 Technica Engineering/ガイロジック、 東陽テクニカ、 ベクター・ジャパン

オンラインセミナー【Live配信】ご受講に際し、以下の事項に同意のうえお申込ください。

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プログラム

10:00 - 10:40
JASPAR次世代高速LAN WGの活動状況と新たな取組み
後藤 英樹 氏

JASPAR 次世代高速LAN WG 主査
(トヨタ自動車)
後藤 英樹

JASPAR(Japan Automotive Software Platform and Architecture)次世代高速LAN WGでは、Ethernetの車載化に向けた要素技術開発とその標準化を推進しています。本講演では、JASPARが提案するEthernet TSN Automotive Profileや、マルチギガEthernetなど、最新のWG活動内容と業界動向について紹介するとともに、新たな取組みであるSDN(Software Defined Network)についても触れます。

10:40 - 11:20
L4/L5自動運転の安全要件を満たすための802.1CB活用手法
Mr. Razvan Petre

Spirent Communications
Product Manager TSN
Mr. Razvan Petre
※本セッションは日本語の同時通訳が入ります。

ネットワークの冗長化は、コンポーネント障害時にシステムを機能し続けることが可能です。冗長化はクリティカルなコンポーネントや機能を二重化することで実現します。
シームレス冗長化は障害時のダウンタイムをゼロにする特別な冗長化です。
シームレス冗長化を使うことで、クリティカルなアプリケーションは何事も起きていないかのように、障害発生時も機能し続けることが可能です。
新たなADAS機能とハイレベルの自動運転(L4/L5)はシームレス冗長化を利用することで安全規制を満たすことができます。
TSNツールボックスはシームレス冗長化を実現するための最適なツールです。
IEEE802.1CBはクリティカルなデータストリームだけを2つ以上の複数のパスに複製されるようネットワーク設定するための柔軟なメカニズムを提供しています。
このセミナーでは、IEEE 802.1CBがもたらす利点、車載ネットワークでの802.1CBの最善な使用方法、およびCBベースのシステムで冗長性をテストする際の注意すべき重要なポイントについて説明します。

How 802.1CB can be used to meet the safety requirements for L4/L5 autonomous driving

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<Detail>
Using network redundancy, a system can continue functioning even in the case of some components failing. Redundancy is usually realized by duplication of critical system components and functions. Seamless redundancy is a special case of redundancy, where there is a zero downtime in the case of a failure. Using seamless network redundancy, a critical application can continue to function in case of a failure, as if nothing has happened. New ADAS functions and higher levels of autonomous driving (L4/L5) can take advantage of seamless redundancy to meet safety regulations. TSN toolbox has the perfect tool to enable seamless redundancy. IEEE 802.1CB offers a flexible mechanism to configure the network, in such a way that only the critical data streams are replicated over two or multiple paths. This seminar will explore the benefits brought by IEEE 802.1CB, how to best use 802.1CB in automotive in-vehicle networks and the key points to pay attention to when testing redundancy in a CB based system.

10:40 - 11:20
CANバス通信で拡張されたTC8ベースの車載イーサネットテストの自動化手法
Mr. Yuchuan Liu

Spirent Communications
Senior Support Engineer
Mr. Yuchuan Liu
※本セッションは日本語の同時通訳が入ります。

車載イーサネットは、高性能、効率性、セキュリティの向上により車載ネットワークのバックボーンにとしてOEMの有力な選択肢として浮上しています。CAN-FDやCAN-XLを含むCANバスは、近い将来の自動車において付属品として残り続けるでしょう。
本セミナーでは、CANバス通信で拡張されたオープンアライアンスのTC8規格に基づく自動テスト実行の課題とCANインタフェースとイーサネット通信を介した並列キープアライブでテストセットアップを簡素化する方法について説明します。

How to automate TC8-based Automotive Ethernet testing enhanced with CAN bus communicatio

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<Detail>
While Automotive Ethernet - due to higher performance, efficiency and security- emerges as OEMs’ preferred choice for an automotive network’s backbone, CAN buses, including CAN-FD and CAN-XL, will remain a fixture in modern cars for the foreseeable future. This seminar will explore how to meet the challenge of performing automated testing based on Open Alliance’s TC8 standard enhanced with CAN bus communication and how to e.g. simplify a test setup with parallel keep-alive over CAN interface and Ethernet communication.

※本セッションは、東陽テクニカの提供です。

11:25 - 11:55
高速センサーとディスプレイの通信 EthernetかSerDesか?
Dr. Kirsten Matheus

BMW
In-vehicle networking
Networking Technologies/Senior Expert
Dr. Kirsten Matheus
※本セッションは日本語の同時通訳が入ります。

最新の車載Ethernet仕様であるIEEE 802.3chでは、EthernetがサポートするデータレートがSerDesのデータレートに追いついてきています。
本講演では、次世代を見据えた高速センサーとディスプレイのリンクを選択をする際に考慮すべき様々な側面を探ります。

High Speed Sensor and Display Communication, Ethernet or SerDes?

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<Detail>
With the latest Automotive Ethernet specification, IEEE 802.3ch, the data rates supported by Ethernet are catching up with those of SerDes. This presentation explores various aspects to take into consideration when making the next generation choice for high speed sensor and display links.

12:40 - 13:20
(仮)車載イーサネットの技術概要と適用事例

JASPAR
次世代高速LAN WG副主査(本田技研工業)
野村 拓望

本講演では、これから車載Ethernetに携わる方を主な対象とし、明確な定義のない車載Ethernetの特徴を、CANなどレガシーの車載通信技術や民生のEthernetとの対比を通じて明らかにします。
また、車載Ethernetの歴史をひも解きつつ、導入初期の基礎的な適用事例紹介から、いずれ来るソフト定義時代の適用先を展望します。

13:20 - 14:00
車載Ethernetテスト、これまでの10年間と将来: 進化するEthernetの戦略と概念、そしてテストソリューションを考える

Technica Engineering
Business Development
Business Development Director
Erick Parra 氏
※本セッションは日本語の同時通訳が入ります。

車載Ethernetはこの過去数年の間に自動車業界全体で受け入れられてきた新しい技術です。2013年に車載カメラシステムのサラウンドビューシリーズの生産が行われて以来、車載Ethernetは現在、ADAS、インフォテインメント、テレマティクス、車体など複数の領域で、様々なアーキテクチャタイプのバックボーンとして使用されています。それゆえに要件は非常に厳しく多岐にわたります。システムテストは、新しいテクノロジーの採用に比例して進化し続けており、それはケーブル・コネクタの考慮事項から複数の新しいプロトコルにまで及びます。
これらを踏まえ、本スピーチではオープンソースや標準化されている規格を考える上での重要な概念、テスト戦略、そしてソリューションについてお話しします。

Automotive Ethernet Testing: review of the past 10+ years developing strategies, concepts, and solutions

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<Detail>
Automotive Ethernet has gained industry-wide acceptance in the past years. Since its first series production in 2013 on a camera-based surround view system, Automotive Ethernet is used today in multiple domains, such as ADAS, Infotainment, Telematics, Body and as Backbone for different architecture types. Correspondingly, the requirements are very strict and varied. Testing these systems has evolved alongside the technology introduction. From cable and connector considerations to the use of multiple new protocols, the test solutions have adapted and evolved as well. The most relevant test strategies, concepts, and solutions, including Open Source and some under standardization, will be presented.

14:05 - 14:45
将来アーキテクチャに対応するデンソーの車載Ethernet技術
小谷 安弘 氏

デンソー
電子PFハードウェア開発部
車載ネットワーク開発室 開発1課 担当係長
小谷 安弘

近年、自動車は安全性向上、利便性向上のためADAS(先進運転支援システム)やコネクテッドなどの技術開発が加速しています。それに伴い我々が設計する将来アーキテクチャも車両電子システムの高度化に対応すべく、バックボーン含めEthernetの適用範囲が広がっており、Ethernetは非常に重要な役割を果たす通信と考えています。
本講演では、将来アーキテクチャに対応する車載Ethernet開発の取り組みをご紹介します。

14:45 - 15:25
車載Ethernet ECUの並列テストおよびプログラミングに関連する課題と解決策
John Simon 氏

Intrepid Control Systems
車載イーサネット製品マネージャー
John Simon
※本セッションは日本語の同時通訳が入ります。

車載Ethernet ECUをテストする時に発生する様々な課題、特にIP/MACアドレスの競合や下位プロトコルで発生する衝突に対して、どのように対処すればよいでしょうか?
MACスプーフィング、ネットワークアドレス変換、VLANやその他の管理されたスイッチリソースの創造的な使用に関するアイデアを組み合わせて解決するアイデアを提供します。

15:35 - 16:00
高集積デバイスにおける車内通信の役割
Mr. Stefan Brunner

Continental
System Architect
Mr. Stefan Brunner
※本セッションは日本語の同時通訳が入ります。

自動車のアーキテクチャーは日々進化し続けています。その進化は、自動車に搭載されるデバイスにも直接影響を与えています。空間、エネルギー、熱放射を低減することは、コスト削減だけでなく、次のデバイスを実現していく上でも不可欠なことです。新しいデバイスを実現する可能性の一つに、高度に統合されたコンポーネントの使用が上げられますが、車載通信が重要な影響を与えるため、いくつかの課題が発生します。
本講演では、これらの課題を取り上げ、車載通信を統合するために満たさなければならない要件の概要を説明します。

The Role of In-Vehicle Communication for Highly Integrated Devices

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<Detail>
Since Vehicle architectures are evolving faster and faster, this has a direct impact on the included devices. Reducing space, energy and heat dissipation are not only important to reduce costs, but also essential to ensure the feasibility of these upcoming devices. One possibility to achieve this is the use of highly integrated components, where in-vehicle communication has an essential impact and therefore several challenges arise. The presentation will address these challenges and give an overview what requirements must be fulfilled to integrate in-vehicle communication.

16:00 - 16:40
重要性が増すソフトウエアと車載Ethernet、ベクターのソリューション
竹本 順一 氏

ベクター・ジャパン
開発ツール部 マネージャー
竹本 順一

自動車の主要な差別化要素は、ハードウェアによる車両の機能や性能から、ソフトウェアが実現するADASや自動運転システム、サービスによる顧客体験などに変化してきています。
自動車のE/Eアーキテクチャーの進化が必要になり、ソフトウェアと車載Ethernetの重要性が増しています。本講演では、車載Ethernetとソフトウェアの開発とテストにおけるベクターのソリューションを紹介します。

16:45 - 17:25
JASPARによるQA

JASPAR
次世代高速LAN WG 主査
後藤 英樹

JASPAR
次世代高速LAN WG 副主査
野村 拓望

  • ※途中、昼休憩と午後の小休憩が入ります。
  • ※講演時刻等、随時更新いたします。また、プログラムは変更になる場合があります。あらかじめご了承願います。

お申し込み

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セミナー受講料:50,000円(税込)

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■最少開催人員:
50名。参加申込人数が最少開催人員に達しない場合は、開催を中止させていただくことがあります。


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