大日本印刷(DNP)は10月16日、有志団体CARTIVATORおよびSkyDrive(東京都新宿区)と協働で、電動垂直離着陸型無操縦者航空機「空飛ぶクルマ」を活用したMaaS(Mobility as a Service)関連サービスの事業開発を開始したと発表した。

 空飛ぶクルマは、電動化、完全自律の自動操縦、垂直離着陸が大きな特徴となる。世界各国で開発が進んでおり、日本国内でも都市部でのタクシーサービス、離島や山間部の新たな移動手段、災害時の救急搬送などにつながると期待される。MaaSにおいてキーモビリティになると期待されており、2040年にはグローバルで150兆円の市場規模に達すると予測される。

空飛ぶクルマの完成予想図(出所:CARTIVATOR/SkyDrive)

 CARTIVATORは、航空機・ドローン・自動車のエンジニアを中心に2012年から活動している有志団体。「モビリティを通じて次世代に夢を提供する」ことをミッションとして、空飛ぶクルマの技術開発に取り組んでいる。プロトタイプと理論構築を行い、2020年夏のデモフライトを目指している。

 またSkyDriveは、CARTIVATORメンバーが発足した株式会社で、2018年12月に日本初となる空飛ぶクルマの屋外飛行試験を開始した。また、愛知県豊田市と連携し、2019年6月には同市内に飛行試験場を開設した。2019年9月には第三者割当増資および助成金を通じて15億円を資金調達し、2019年内の有人飛行開始、2020年夏のデモフライト、2023年の発売に向けて開発を進めている。

 DNPは、独自の「P&I(印刷と情報)」の強みとパートナーの強みを掛け合わせることで「新しい価値」の創出を推進しており、事業の成長領域のひとつとして「住まいとモビリティ」関連の開発事業を手掛ける。そのなかでMaaSの開発にも取り組んでおり、CARTIVATORのミッション、SkyDriveの空飛ぶクルマ構想に共感し、今回の共同事業開発を決定したと説明している。

──記事冒頭の写真:空飛ぶクルマは、未来の交通システムをどう変化させるのか(イメージ) original image: metamorworks / stock.adobe.com