一般向けのオンラインイベントも活発だ。CtoC体験予約サービス「TABICA(たびか)」を運営するガイアックスは、親子向けオンラインフェスティバル「親子でオンライン体験フェス〜#遊べる学べるオンライン体験フェス〜」(主催:親子でオンライン体験フェス実行委員会)に共催している。第1回は2020年5月5日、第2回は6月6日に開催した。第3回は7月5日に開催する予定だ。

 TABICAは、オンライン体験を企画・開催する「ホスト」と、参加する「ゲスト」をマッチングするサービス。さまざまな地域に住むホストが企画する体験に全国から参加申し込みできるため、地元の人同士だけでなく、旅先の地元の人との交流などにも活用できる。親子でオンライン体験フェスでは、TABICAの企画マッチング機能と、Zoomによるオンライン配信を組み合わせた。

 自粛の影響で子どもたちの活動が制限されていることから、さまざまな専門家・企業による、親子で参加できる体験型ワークショップを提供する。各ワークショップは、1時間目から5時間目まで、それぞれ子どもが集中できる40分間でのコマ割りとなる。メイン会場での数百人規模のイベントから、数人限定の交流要素の多いイベントまで約90の授業を用意する。参加費は原則無料(有料のワークショップもあり)。

 2020年6月6日に開催された第2回では、高知市の水族館「桂浜水族館」が出展し、ワークショップとして「カワウソの『ウソ』『ホント』」を開催した。オンライン水族館のコーナーを作るとともに、同水族館で人気のカワウソについて、○×形式のクイズで遊びながら紹介し、その生態や絶滅の恐れがあると指摘される密猟・密輸の問題などについて学んだ。

 同水族館は、5月11日から営業を再開しているが、新型コロナウイルスの影響で来客数は前年同月比で約96%減と収入を大きく減らす一方、動物の餌代、水道代、海水代、人件費は継続して必要となるため厳しい経営状況が続いている。今回、少しでも運営の助けになればとの思いからフェスへの参加を決めた。

 オンライン水族館は参加無料だが、内容に満足した場合に「あと値決め」でオンライン入館料を支払える仕組みを導入。このほかにも、有料コンテンツとしてオンライン餌やりも用意した。オンライン餌やりは、6月5日から1週間限定で実施した。システムを構築したガイアックスでは、桂浜水族館だけではなく地方の水族館や動物園などの運営の手助けになる仕組みの開発を進めていきたいという。

オンライン餌やりの案内ページ(出所:ガイアックス)
オンライン餌やりの案内ページ(出所:ガイアックス)
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店舗支援でソーシャルメディア分析を無償提供

 ソーシャルメディア分析やAI(人工知能)システム開発などを手がけるデータセクションは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けている小売り・飲食・エンターテインメントなどの店舗経営企業の支援を目的に、消費者行動を把握するソーシャルリスニングツール「Insight Intelligence Q」の3ヵ月無償提供を開始した。アフターコロナの新しいライフスタイルや文化における人々の行動や心情の変化をスピーディーに把握し、店舗施策やマーケティング施策の最適化を支援することが目的という。2020年6月末まで申し込みを受け付けている。

 Insight Intelligence Qは、同社が2019年から提供している、ソーシャルメディアにおける生活者の投稿を分析するツール。マーケターの視点で開発された扱いやすい分析機能を搭載。過去13ヵ月の投稿データを試行錯誤しながら何度も分析できるため、マーケティングに必須な調査から仮説の設定までが可能。また、利用者の知りたい分析結果を容易に探索できるシンプルなユーザー・インターフェイスを採用した。同社では、Insight Intelligence Qの主な活用方法として、以下の例を挙げている。

 (1)新型コロナウイルスの感染拡大前後における生活者の「買う」「食べる」などの行動の変化を把握し、これからの店舗施策の検討材料とする。(2)生活の変化で生まれたオンライン飲み会、オンライン販売、テレワーク、テイクアウトなどの文化から、新たに生じるニーズや課題を掴み、これからの施策の検討材料にする。(3)世間から評価あるいは批判されている他社店舗の施策を把握し、自社店舗の施策に活用する。(4)さまざまな店舗の混雑状況・接客・安全対策などについて生の声を吸い上げ、これからの生活に応じた店舗オペレーションの改善に活用する。(5)生活者、特にコロナ禍でも応援してくれる顧客による自社店舗やブランドへの言及をチェックし、これからの店舗・ブランドのあり方を模索する。

 新型コロナウイルスの感染拡大後、消費者の間では「家で買う・食べる・楽しむ」という新たなライフスタイルが定着しつつあることから、これからの店舗経営・運営にとって、このライフスタイルの変化を捉えて順応していくことが最重要課題となる。同社は、Insight Intelligence Qの無償提供により、実店舗を経営する企業をサポートしていきたいと説明している。