こんにちは。PANTSの滝口です。PANTSはふだん、ゲーム開発をしたり、商品やイベントをつくっています。この連載のタイトルは「思考のタガの外し方」。

まちおこしは、そのまち独自の魅力を掘り起こすこと。だから、他のまちのやり方をまねしても仕方がない。むしろ、「普通こうするよね」のタガを外して考えたほうがいいのではないか。

今回は埼玉県大宮で異例の大ヒットをしている大宮ガチャこと「大宮ガチャタマ」。マニアックなアイテムばかりが並ぶ変わったガチャガチャがなぜ話題を呼ぶのか。

前回の分析編では、なぜ「大宮ガチャ」がヒットしたのか、を分析してみた。続いて今回は、大宮ガチャのシリーズを作り続ける際に気をつけていること、そして、この先の展望を聞いていく。

※編集部注:当記事には埼玉に対する否定的なツッコミが散見されますが愛ゆえです。ご容赦ください。

まちを編集する

滝口「第2弾、第3弾、第4弾とどんどん増えていきましたけれど、どうやって考えたんですか?」

中島さん「Twitterで徹底的にエゴサ(注:エゴサーチ。自分の名前をインターネット上で検索して、その評価や評判を調べること。ここでは「大宮ガチャ」を検索することを指す)して、みなさんの反応を見ながら次のアイデアを考えてますね。だから、直接大宮の人に意見を聞くことはないですけど、ネット上でみなさんと作っている感覚です」

滝口「毎回、8種類ほど出してますが、組み合わせはどう考えるんですか?」

中島さん「けっこうバランスは考えます。あえて有名すぎる公式キャラは入れないようにしたり、みんなが懐かしがる担当として今はもうなくなっちゃった中央デパートを入れたり、逆に、知る人ぞ知る担当として大宮の人でも知らないものを入れたり」

第2弾
第2弾

滝口「ただでさえ大宮ガチャ自体がマニアックなのに、その中でもよりマイナーなものを設定してるんですか! 8種の中でも役割設定があるんですね。話を伺っていると、雑誌を作る作業に近い印象を受けました。1つの雑誌の中で第1特集・第2特集・モノクロのコラムページって役割を振り分けますけど、それに近いかもしれません」

中島さん「なるほど! 考えてもみなかったけれど、そうかも」

第3弾
第3弾

滝口「まちの人の意見を聞きながら次のシリーズを考えるところも、編集作業に近そう」

中島さん「そうですね、ネットの反応を見ながら考えてますから。毎回、ネタを出し惜しみしないようにしてます」

滝口「『ONE PIECE』の作者の尾田栄一郎さんも『ネタは出し惜しみしない』って言ってました」

中島さん「尾田さんと一緒! 光栄だなー」