こんにちは。PANTSの滝口です。PANTSはふだん、ゲーム開発をしたり、商品やイベントをつくっています。この連載のタイトルは「思考のタガの外し方」。

まちおこしはそのまち独自の魅力を掘り起こすこと。だから、他のまちのやり方を真似しても仕方がない。むしろ、「普通こうするよね」のタガを外して考えた方がいいのではないか。

今回は香川県琴平町の小さなバス会社・琴平バス株式会社が始めた世界初のオンラインバスツアー。バスツアーをオンライン化しても面白くなさそう。でも、リピーターが多くて大人気らしい。なぜなんだろう? さっそく取材の申し込みをしてみた。

バスツアーって面白い?

そもそも、バスツアーにはどんなイメージがあるだろうか。

バスガイドさんに連れられて、決められたコースを案内される。自由はなく、興味ないところも見て回る。観光地の説明係の人は素人なのでしゃべりが下手。大人数で一斉に話を聞くが、離れていると説明がよく聞こえない。興味のない土産物屋に連れて行かれ、時間を潰す必要がある(旅行会社はきっとキックバックをもらっている)。ツアー客は年配の人が多い。バスに戻って席に座るときだけホッと一息。

悪く言いすぎか? でも、それが偽らざる筆者のバスツアーに対するイメージだった。

このイメージは学生のころの修学旅行でつくられたもの。しかし、あのときは、まだクラスメイトがいた。今回は参加者全員見知らぬ人で、しかもオンライン。要はインターネットを介して参加する「バスツアーごっこ」。オンラインよりは実際に行った方がまだ楽しいのではないか。あまり期待はしていなかった。

こちらがオンラインツアーの発案者でプランナー、添乗員の山本紗希さん。

筆者の斜に構えた思惑にも関わらず、取材快諾の返事をくれた。山本さんからオススメのツアーとしてあげられたのがこちら。

「こんぴら町歩きガイド"やぎちゃん"が誘うこんぴらさん第2弾
  歌舞伎ゆかりの地をまちあるき&染物ワークショップ」

琴平バスと同じく香川県琴平町にある、日本最古の歌舞伎芝居小屋を巡りつつ、讃岐の伝統的染物手法「讃岐のり染」を使ったワークショップのツアー。オススメの理由は「琴平町の町長さんがまち案内してくれるから」。

歌舞伎の芝居小屋も讃岐のり染もあまり興味がなかった。特に町長のまち案内という点が不安になった。話が堅苦しそう。それでも担当者の山本さんのオススメならば、と参加してみた。