勝手にプレゼン「もっとこうするべき!」

滝口「あの、いきなりなんですが、『卑弥呼フェス、来年はもっとこうするべき!』ってのを勝手に考えてきたので、聞いていただけますか?」

山本さん「え?本当ですか?うれしいなぁ」

滝口「今日の話を聞いてると、要は、若い人たちにもっと地元・徳島に自信を持ってもらいたい、ってことですよね? そのためにどうすればいいのか」

中井さん「そうですね。」

滝口「大事なのは、外からの視点なんだと思います。メディアや世の中の人に、徳島っていいね、と言われたら、結果的に若い人たちも喜ぶのでは」

山本さん「なるほど」

滝口「ただ、メディアは社会性があることじゃないと、とりあげてくれない」

山本さん「たしかに」

滝口「でも、普通にやってもつまらない。タガは外したい」

山本さん「たしかにたしかに」

中井さん「そこは別に…」

滝口「卑弥呼って日本で最初の女性リーダーですよね? 今でも女性のリーダーは少ないことを考えると、実はスゴいこと。だから、こんな企画はどうでしょうか?」

山本さん「働き方改革は女性から!? あー、たしかに! 働き方改革・女性・リーダー。そう考えると、社会性のあるキーワードってたくさんありますね」

中井さん「あ、これはかなりいい気がします」

滝口「あと、やはり九州説・近畿説それぞれを唱えている方といっしょに議論した方がいいと思うんですよね。邪馬台国論争をプロレス的に盛り上げていく」

山本さん「そう! それがやりたいんですよ!!」

中井さん「…プロレス?」

滝口「あとは、一方で、卑弥呼フェスはタガが外れまくったイベントじゃないですか。そこを逆手にとって、入り口はちょっとおバカで楽しく見えつつ、実際に来てみたら深さを感じるイベントにできないかと思って、こんなのもいいんじゃないかと」

山本さん「殉葬! 土に埋められるってことですか? 怖いけど、楽しそうですね~」

滝口「興味持ちますよね? しかも、なぜ古代に殉葬があったのか考えるきっかけにもなりますし。外の人が興味をもってくれて、かつ、体験してみると考えさせられる企画にできるんじゃないかと」

山本さん「なるほど! 外からの見え方はあまり考えてなかったかもしれません。思考のタガを外していただいた、気がします」

滝口「邪馬台国・阿波説を訴えるのも大事ですが、それより、商工会議所青年部のみなさんは、その説が徳島のどんな未来へのストーリーにつながるのか、を考えた方がいいと思うんです」

中井さん「未来への、ストーリー」

滝口「徳島の未来が語られてそれが注目されれば、若者も自信をもつし、世の中から邪馬台国・阿波説も注目されて、結果的に、郷土史家の方々も喜んでもらえるかもしれないですよね」

山本さん「たしかに! ありがとうございます。また、来年、ぜひ来てみてください! この紙、いただいてもいいですか?」

滝口「もちろんです! ちなみに、この記事のタイトルに『熱造』って言葉、入れてもいいですか? みなさんの話を聞いていると、熱意で作ったんだな、って思って。もちろん、歴史の言葉の『捏造』とダジャレがかかってるんですが。郷土史家のみなさんにはお話ししておきました」

山本さん「熱造!? でも、熱意で作ってるのはたしかなんで、大丈夫です!」

卑弥呼フェスを「熱造」した徳島商工会議所青年部のみなさん

(完)

著者:滝口(PANTS)のプロフィール
「思い込みを、脱いじゃおう。」をテーマに、これまでの常識やあたりまえをちょっと疑って新しい視点に気づけるモノづくりや企画を考えるクリエイティブチーム。炎上シミュレーションゲーム「大炎笑」・亡くなった人について語るためのゲーム「ないはずの記憶」など。

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