興味を引きつける展示の数々

こちらはボラ。部屋が暗く、魚が見やすいので、ここが廃校だということを忘れる。

ちなみに、ボラは汚いところにすんでいる魚というイメージがあったが、解説を読むと、どうやらそうでもないらしい。

「ボラを不味くしたのは人間かもしれません。」

なんだかこの解説には力が入っている。飼育員さんの静かな憤りが感じられる。

こちらはハマフグ。

たった1行の解説なのに、どこか切ない。詩的なものを感じるのは、生き物の最期を端的に記しているからか。

こちらは味の話。食べて美味しくなかったときのガッカリした飼育員さんの姿が目に浮かぶ。

「じつは、」が効いている。言われてみれば、エビやカニの仲間には見えない。

針の本数のことなんて考えてもみなかった。

クジラの骨も無造作に置かれている。どこにも「触れないでください」の表示がないので、おずおずと触ってみた。少し温かい気がする。

インスタントコーヒーの容器に入った各地の海岸の砂。

こう見ると、いろんな砂があることがよくわかる。

ウミガメの甲羅があったので背負ってみた。

上陸するウミガメの真似をしてみたら、背中がすっぽり包まれて落ち着く。だから亀仙人はいつも甲羅を背負っていたのか。やってみて初めてわかることがある。

気がつくと、廃校水族館をすっかり楽しんでいる自分がいた。ここにあるものはすべてその辺で採れた生き物ばかり。だから、知ってる魚が多い。

けれどこの水族館は、知ってる魚をそのまま見せて終わりではない。知っていると思っていた生き物の知らない側面を見せてくれる。この水族館はそこがとっても魅力的だ。他の水族館は見たことも聞いたこともないような珍しい魚たちを展示しているけれど、ふつうのお客さんは知らない魚のことを知りたいわけじゃない。

いったいどんな人たちがこの水族館をつくってるのだろう?

「なぜ、こんなところに水族館をつくったのか?」の秘密に迫る後編に続く!