こんにちは。PANTSの滝口です。PANTSはふだん、ゲーム開発をしたり、広告やイベントをつくっているチームです。この連載のタイトルは「思考のタガの外し方」。「まちおこしって、ふつうはこう考えるよね」の「ふつう」を外して新しい視点で世界を見てみると、まだまだいろんな可能性が発見できるはず、という思いで名づけました。

今回は、前編に続き、高知県・室戸市にある「むろと廃校水族館」。知ってる⿂の知らない側⾯に触れられるこの水族館、つくったのはどんな⼈たちなのか? さっそく、館長に話を聞いてみます!

館長に話を聞いてみた

 こちらに校長…もとい、館長がいるらしい。

 こちらが館長の若月元樹さん。

※撮影時だけマスクを外していただきました

滝口「今まで行った水族館の中でいちばんおもしろかったです。お世辞でもなんでもなく。ウミガメにあんなに親近感が湧いたのも初めてですし、1行で解説している文章もわかりやすくていいですよね」

若月さん「図鑑に書いてあるようなことを解説しても意味ないんですよね。いかにインパクトを与えられるか、を大事にしてます」

滝口「タツノオトシゴが実は魚なんて知りませんでした。というか、魚かどうかなんて考えたこともなかった。きっと、今まで行った水族館にも書いてあったんでしょうけど、文章が長くて難しくてちゃんと読んでなかった気がします」

若月さん「みんな、研究者だからですよね。論文みたいな文章になっちゃう。それと上司に怒られたくないから、ってのもあるかもしれません。そもそもぼくらは、水族館に来たい人だけがここに来てるわけじゃない、という前提で考えているんです。デートで連れて来られたとか、家族で来たけど魚に興味がないお父さんもいるだろうし」

滝口「展示物も触れるものがほとんどですよね」

若月さん「子どもには体験が必要ですからね、『触るな』って書きたくないんです。ガイコツなんて5〜6回壊れてますけどね、別にいいんです。この辺にはまだまだ廃校がありますから、そこからもらってくればいいし。魚の骨なんかにしても、そこら辺で採れるやつですからね。どんどん触ってもらって大丈夫なんです」

滝口「跳び箱の中に水槽が入っているのもありました」

若月さん「跳び箱って児童が勢いよく走って跳び乗って全体重をかけるものだから、頑丈で水槽にピッタリなんです。思いついて、作ってるときは楽しかったなー。こんなの見たことないよね、って言い合って」

滝口「小学校の要素と水族館の要素が奇妙に入り混じってますね」

若月さん「大人になると気軽に入れないのが小学校なんです。すぐ近所にあるはずなのに。勝手に入っちゃうと通報されちゃう。しかも、日本全国同じ規格で小学校はつくられているから、日本のどこから来てもみんな懐かしがるんですよね。年輩のグループが同窓会でここに来たこともありました。別にここの出身でもないのに」

滝口「関係ない小学校でも懐かしがれるんですね。ここにいる魚介類は地元で採れたものばかりと聞きました」

若月さん「みんな漁師たちが持ってきてくれました。だからみんなその辺にいる生き物たちなんです。それを展示しているのがここの水族館」