こんにちは。PANTSの滝口です。PANTSはふだん、ゲーム開発をしたり、商品やイベントをつくっています。この連載のタイトルは「思考のタガの外し方」。

まちおこしは、そのまち独自の魅力を掘り起こすこと。だから、他のまちのやり方を真似しても仕方がない。むしろ、「普通こうするよね」のタガを外して考えたほうがいいのではないか。

今回は大分県豊後大野市のアウトドアサウナの取り組み。単にサウナブームに乗っただけかと思いきや、そこには課題大国ニッポンの最先端をめざす壮大な野望があった。

想像以上の田舎町・豊後大野

 大分県豊後大野市。平成の大合併で5町2村が集まってできた巨大な市で、東京23区と同じくらいの面積がある。

 面積は広いがそのほとんどは山林で、人口はわずか約3万4000人。しかも、その約44%が65歳以上で、超高齢化が進み、まさに日本が向き合わなければいけない課題が顕在化した市だ。

 そんな豊後大野市が2021年7月に「サウナのまち」を宣言し、アウトドアサウナでまちおこしをしているという。どうせサウナブームに乗っただけ、という気がする。ただ、そもそも大分県は温泉で有名だ。なぜ、サウナなのか。興味を持った(というのは口実で、実は大自然の中でサウナに入ってみたかった)。

 まずはこちら。

 ここが“鍾乳洞サウナ”を体験できる稲積(いなづみ)水中鍾乳洞。

 そう、ここは水風呂がわりに鍾乳洞に入る、というもの。これはサウナ好きじゃなくても体験したくなる「映え」スポットだ。さっそく行ってみた。

 まずはテントサウナに入る。

 支配人の青松善輔さんも、サウナに一緒に入る。サウナだけでなく、この稲積水中鍾乳洞全体の支配人だ。

 テントサウナは施設のサウナと異なり、器具をうまく使わないと危険でもある。青松さんが自ら一緒にサウナに入り、使い方を指導してくれた。