日々の健康のため、疲れた心と体を癒やすため、サウナの人気が高まっています。サウナは「サウナ室→水風呂→休憩」を数セット繰り返すと、深いリラックス状態に入り「ととのう」を体感できます。これまで男性が好むイメージが強かったサウナですが、最近は女性サウナーも増加中。新コラム「とことこサウナ散歩」では、銭湯の元番頭で絵描きの塩谷歩波さんが、全国にある地域色豊かなサウナを訪れ、まちや人との関係を解き明かします。第1回はさいたま市を訪れました。

 「女性目線でサウナを紹介する記事を連載しませんか」──。そんな依頼をいただいたとき、最初に思い浮かんだのがさいたま市にある「おふろcafé utatane」でした。

 清潔で明るい室内、写真映えのするおしゃれな内装、色とりどりのおいしいスイーツと、女性にオススメしたくなるポイントがたっぷり。さらに、サウナ好きがワクワクしてしまう工夫も盛りだくさんであることから、連載第1回として推しました。

さいたま市北区にある「おふろcafé utatane」の外観。建物の上部に見えるのはJR東日本の鉄道高架橋(写真:塩谷歩波)
さいたま市北区にある「おふろcafé utatane」の外観。建物の上部に見えるのはJR東日本の鉄道高架橋(写真:塩谷歩波)
[画像のクリックで拡大表示]

 おふろcafé utataneは、元は経営不振で閉店していた温浴施設でした。それを、温浴施設や宿泊施設の運営などを手掛ける「温泉道場」が運営を引き継ぎ、2013年にリニューアルオープンしました。その名のとおり「お風呂とカフェの融合」がテーマの施設です。充実した浴室だけでなく、入浴後もゆったり過ごせるカフェスペースが人気を呼んでいます。

 エントランスののれんをくぐって中に入ると、温かな木目調のおしゃれで心地よい空間が広がっています。フロントでタオルを渡されていなかったら、お風呂屋さんということを忘れてしまいそう。

 フロント近くのラウンジの天井には、紫や青のライトに照らされた布がクラゲのようにゆらゆらと揺れていて、ソファから見上げるとオーロラのようにも見えます。フィンランド製のグッズやドリンク、フィンランドを代表するファッションブランドであるマリメッコの雑貨などに囲まれて、ちょっとした旅行気分に浸れます。

フロント横のラウンジからカフェスペースを見る(写真:塩谷歩波)
フロント横のラウンジからカフェスペースを見る(写真:塩谷歩波)
[画像のクリックで拡大表示]

 木材の柱で区切られた飲食スペースを抜けると、漫画をのんびり読めるエリアが。旬の漫画から「アングラ系」のマイナー漫画までいろんなジャンルがあって、どんなマニアでもうなってしまいそうなラインアップです。

漫画をのんびり読めるエリア(写真:塩谷歩波)
漫画をのんびり読めるエリア(写真:塩谷歩波)
[画像のクリックで拡大表示]

 このエリアには椅子が置いてあったり足を伸ばせるスポットがあったりしますが、その中でも大人気なのがハンモック! 取材した日は開店してすぐ、全て埋まってしまいました。湯上がりにごろっと転がると、自然とまぶたが重くなっていつのまにか夢の中。大きめサイズなのでカップルや友達と一緒に転がることができますが、眠っている人もいるので静かに過ごしましょうね。

大人気のハンモック(写真:塩谷歩波)
大人気のハンモック(写真:塩谷歩波)
[画像のクリックで拡大表示]

 このまま漫画やハンモックを楽しみたいところですが、まずはお風呂へ。女性は2階、男性は1階に浴室があります。

女性用浴室の様子(写真:塩谷歩波)
女性用浴室の様子(写真:塩谷歩波)
[画像のクリックで拡大表示]

 内風呂はこんな感じ。中央にぬるめの温度設定で電気風呂も備えた「うたたね湯」、その周りにジェットバスや、寝転び湯が並びます。そして、ひときわ目を引くのは紫色に輝く「SAUNA」のネオンサイン。フィンランド語で「サウナ小屋」という意味の「サウナコタ」が設置されています。