これまで男性が好むイメージが強かったサウナ。でも最近は女性サウナーが増加中。コラム「とことこサウナ散歩」では、銭湯の元番頭で絵描きの塩谷歩波さんが全国にある地域色豊かなサウナを訪れ、まちや人との関係を解き明かします。今回は東京・西小山にある銭湯を訪れました。おこもりサウナに巨大な本棚、樽型の水風呂と見どころがいっぱいです。

 東急目黒線西小山駅近くの銭湯「東京浴場」。1951年(昭和26年)に創業して以来、西小山の人々から長く愛され続けていましたが、2019年に惜しまれつつ閉店。その後、ニコニコ温泉株式会社が運営を引き継ぎ、半年の準備期間を経て2020年7月にリニューアルオープンしました。ロビーの窓を大きく広げ、天井に届く巨大な本棚や樽型の水風呂を導入するなど、アイデアに富んだリニューアルは銭湯好きの間で瞬く間に話題となりました。さらに、2021年1月には「おこもりサウナ」と呼ばれる一人用の貸し切りサウナも導入されて、銭湯好きだけでなくサウナ好きをも引きつける老舗銭湯です。

東京浴場の入り口(写真:塩谷歩波)
東京浴場の入り口(写真:塩谷歩波)
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 レトロなフォントで書かれた看板をくぐり、靴箱に靴を預けてロビーに入ると、巨大な本棚に圧倒されます。6mの天井高いっぱいまで広げられた本棚には、少年漫画から少女漫画、雑誌と幅広く取りそろえられた本が並んでいます。本棚に囲まれるようにして、ゴロンと転がったり、椅子に深く腰掛けながら本を読めるくつろぎスペースも。人目を気にせず、本をのんびり楽しむことができます。

ロビー奥の巨大な本棚(写真:塩谷歩波)
ロビー奥の巨大な本棚(写真:塩谷歩波)
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本棚の内側にもゆっくり本を読めるスペースが設けられている(写真:塩谷歩波)
本棚の近くにもゆっくり本を読めるスペースが設けられている(写真:塩谷歩波)
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 巨大な本棚に目が向いてしまいますが、ほかにも、おつまみやお菓子、クリームソーダなどを買って楽しむことができます(2021年9月時点)。緊急事態宣言以前には、クラフトビールも販売されていたそうです。お湯から上がった大人も子どもも、いつまでものんびりできてしまいますね。

フロント前の物販棚。小さな子どもが手に取れるように、お菓子は棚の下に置いている(写真:塩谷歩波)
フロント前の物販棚。小さな子どもが手に取れるように、お菓子は棚の下に置いている(写真:塩谷歩波)
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湯上がりの火照った体を冷ます、人気のクリームソーダ(写真:塩谷歩波)
湯上がりの火照った体を冷ます、人気のクリームソーダ(写真:塩谷歩波)
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