2022年5月、NTTアーバンソリューションズおよびNTT都市開発は、本社を構える秋葉原UDXに、新たなコンセプトのオフィススペースを開設した。「“働く”の未来を描き、体現し続ける」というコンセプトで誕生したオフィス「未来のオフィス 4×SCENE(フォーシーン)」について、同社のプロジェクト担当者に話を聞いた。
※撮影時のみ、マスクを外しています

働く未来を描き、体現する──NTTアーバンソリューションズ・NTT都市開発のオフィス兼ビジョニングスタジオ「未来のオフィス 4×SCENE」が誕生!

 2022年5月に開設した「未来のオフィス 4×SCENE」。その概要を、NTTアーバンソリューションズ デジタルイノベーション推進部の渡邉裕美さんは次のように話す。

 「当社が以前から本社を構える秋葉原UDXに新たにオープンしたオフィスです。現在、デジタルイノベーション推進部とグローバル事業推進部の執務室として利用していますが、単なるオフィスとしての役割だけではなく、未来のオフィスのビジョンを体現するビジョニングスタジオと位置づけています」。この場所で先進的な取り組みや実証実験を行い、その様子を見学してもらうというライブオフィス(自社サービス・製品を自ら利用し、働いている現場を見学してもらうショールームとしての役割を担うオフィスのこと)としての役割も担っているという。

NTTアーバンソリューションズ株式会社 デジタルイノベーション推進部 DTC推進担当 主査 渡邉裕美氏
NTTアーバンソリューションズ株式会社
デジタルイノベーション推進部
DTC推進担当 主査
渡邉裕美氏
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 未来のオフィス像を体現する場として活用するというが、そもそも未来のオフィスにはどのようなことが求められるのだろうか。

 「コロナ禍でテレワークが一般的になった一方で、リアルなコミュニケーションが行えるオフィスワークの必要性が再認識されています。だからこそ、今後はテレワークとオフィスワークのハイブリッドワークが主流になると考えられています。そうなるとオフィスは、テレワークではできないことができるところ──つまり『そこに行かなくてはできないことがある場所』というのが理想。言い換えると『オフィスは社員が行きたくなる場所』であるべきです。例えば、オフィスに行けば『いろいろな人と交流できて、セレンディピティ(偶然の産物)や学びが得られる』、あるいは『自宅よりも快適かつ効率的に仕事できる』等々──。そして当社では、これからの働き方・未来の働き方として『Personalized ABW(パーソナライズド エービーダブリュー)』という考え方を提唱しています」(渡邉さん)

 「ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)」という言葉は時折耳にするところ。では、「Personalized ABW」というのは、何だろうか。

 「Personalized ABW」は、すでに数多くの企業が実践している「ABW」を一歩進めた考え方だという。「ABW」は、働く場所や時間を自由に選ぶ働き方を意味する。「Personalized ABW」は、そこに“社員の好み”という要素を加えたもの。つまり、社員一人ひとりが好みと行動・目的に合わせて働く場所を選ぶという働き方を表している。

 「例えば、BGMが聞こえているほうが仕事がはかどる人もいれば、静かな環境のほうが集中できる人もいるでしょう。また、かつてのオフィスでは机や椅子は皆同じ規格のものを使うことがほとんどでしたが、体型が異なれば、快適に作業できるサイズは異なるはず。そのような個々の好みや適性に応じた環境を用意することで、パフォーマンスを発揮してもらうというわけです。働く人の多様性やウェルビーイング(心身の健康、社会的な健康)に配慮することが必要ですが、この未来のオフィス 4×SCENEでは、設計とデザイン、そしてデジタル技術を活用して、それを実現しようとしているのです」(渡邉さん)

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