2022年5月、秋葉原UDXに新たに設けられたNTTアーバンソリューションズの新オフィスが開設された。こちらのオフィスは、執務室として利用されるだけでなく、同社が描く「未来のオフィス」を実現させるための実験の場としての役割も果たすという。では実際、どのような取り組みが行われているのだろうか? そんな疑問に応えるべく、オフィス見学ツアーに参加。ビジョンを体現する「ビジョニングスタジオ」と位置づけられたオフィスの様子を探ってきた。
※撮影時のみ、マスクを外しています

働く人、一人ひとりの多様性に寄り添うナチュラルな空間デザイン

 「未来のオフィス 4×SCENE(フォーシーン)」と呼ばれる同社のオフィスは、未来の働き方を体現するビジョニングスタジオと位置づけられ、先進的な取り組みや実証実験が行われている。

 そして、こちらのオフィスは、自社サービス・製品を自ら利用し、働いている現場を見学してもらうショールームとしての役割を担うライブオフィスとしての役割も担っている。

 今回、見学ツアーの案内をしてくれたのは、NTTアーバンソリューションズ デジタルイノベーション推進部の渡邉裕美さんと、NTT都市開発 デジタルイノベーション本部の福井洋平さんのお二人。2022年5月に開設したこちらのオフィスの構築プロジェクトを担当した方々だ。

NTTアーバンソリューションズ株式会社 デジタルイノベーション推進部 DTC推進担当 主査 渡邉裕美氏
NTTアーバンソリューションズ株式会社
デジタルイノベーション推進部
DTC推進担当 主査
渡邉裕美氏
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 ハンズフリーの顔認証システムによって、利便性とセキュリティ性を高めたエントランスから、オフィスに入って、すぐに気付かされるのが、上質感がある内装のデザイン。老若男女を問わず、多様な人が落ち着いて過ごすことができそうな雰囲気が漂っている。

 内装について「床や天井は極力シンプルにまとめ、壁と家具で印象をつくることで、多様な活動を引き立たせる空間を演出しています」と渡邉さん。また内装や家具をシンプルにすることで、常に変化する働く人のニーズに対応できるようにしている。オフィス内を分割する壁を極力排しているのは、レイアウトを簡単に変えられるようにする工夫だという。

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 なお、壁面には、通常内装では使われないレンガ状の塗り壁を使用しているが、これは同社が「街づくり」に携わる企業であることを想起させる工夫のひとつなのだという。

 さて、実際にオフィス内を見学する前に、エントランスのテーブルで説明を受けていると、ロボットがドリンクを持ってきてくれた。取材に伺った時点では、来客にドリンクを運ぶことが主な仕事のようだが、将来的には、社内にある自動販売機の購買データや社員に支給したスマートウォッチからの生体情報などを分析して、「例えば、コーヒーを飲むとリフレッシュできるという社員がいます。その人が疲れを感じた時に、自動的にその人お気に入りの濃いめのコーヒーを運んでくれるようにしたい」(福井さん)とのこと。

NTT都市開発株式会社 デジタルイノベーション本部 DX推進部 担当課長 福井洋平氏
NTT都市開発株式会社
デジタルイノベーション本部
DX推進部 担当課長
福井洋平氏
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